Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 修 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (80283042)
下條 隆嗣 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (50014767)
岩田 一彦 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (40020119)
二宮 皓 広島大学, 教育学部, 教授 (70000031)
吉田 稔 信州大学, 教育学部, 教授 (40201016)
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Research Abstract |
教科書の読みやすさ・わかりやすさについての調査研究は,第1年目なので,調査研究のねらい,2年目に実施する国内調査(児童・生徒および教師を対象とする。)の原案をつくることなどを中心に調査研究を行った。調査研究のためのアプローチの視点は,各部会ごとにことなるが,その概要は,次のとおりである。 1.国語部会=古典文学入門期の教材本文の読みやすさ,わかりやすさ(脚注,傍注,リライト,解説文などの配置バランスなど),説明文教材における図表・挿し絵・写真と本文のバランスと読みやすさ・わかりやすさ,文学教材における作者解説,作品解説が読みに与える影響などについて,調査研究することとした。 2.社会科部会=当面の研究方針は,つぎのとおりである。調査は,実態調査と仮説検証調査の二本立てで望む。実態調査は,子供の発達段階に応じた教科書の読みやすさ・わかりやすさの条件を明らかにする。仮説検証調査は,読みやすさ・わかりやすさに係わる理論の妥当性を検証するための調査とする。 3.算数・数学部会=読みやすさ,わかりやすさにかかわる諸要因について考察した。諸要因としては,学習者にかかわる要因(一般的言語能力,論理的思考力,算数,数学学習への意識),教科書にかかわる要因(記述表現=文章の長さ,レイアウトなど,記述内容=使用概念の難易度,記述の抽象度など,記述対象=数式,量,解説文,質問文),教科書の使用状況にかかわる要因などがある。これらに着目して調査内容を決めたい。 4.理科部会=本研究の内容構成はおおよそ,次のとおりとなろう。ユーザー(児童・生徒・及び教師)の意識調査→現行教科書の調査→理科教科書における"望ましい言語表現"のあり方→用語の使い方の研究→文章・文脈のあり方の研究→単元として,教科書全体のあり方の研究。
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