2000 Fiscal Year Annual Research Report
我が国の公的試験における得点等化の導入に向けた心理・教育測定的研究
Project/Area Number |
12800015
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
村上 隆 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 文部科学教官教授 (70093078)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
椎名 久美子 大学入試センター, 研究開発部, 助手 (20280539)
内田 照久 大学入試センター, 研究開発部, 助手 (10280538)
林 篤弘 大学入試センター, 研究開発部, 助教授 (70189637)
|
Keywords | テスト得点の等化 / 項目データベース / リレーショナル・データベース / 項目内容特性 / 困難度パラメータ / 識別力パラメータ / 情報管理 |
Research Abstract |
1年の間に複数回実施され、その成績を数年間有効とするような公的試験においては、その試験成績をテスト間で等化する必要がある。そのためには、多数の小問項目で構成される多種類の問題冊子(フォーム)を用いた試験の実施が不可避である。 本研究においては、そこで使用される膨大な数の問題項目をいかに効率的に管理していくかについて、項目データベースが備えるべき機能の研究を行う。今年度においては、項目データベースに蓄積されるべきデータの種類やその形式に着目して検討を行い、データベースの試作品を設計し、仮項目データの実装を行った。 試作したデータベースは、クライアント・サーバシステムから構成されている。まずクライアント・マシンからのホスト・サーバ上のデータベースへの要求(情報の提示や検索などの要求)に関わるインターフェイスの設計にはPHP言語を用いた。そして、サーバ・マシンに置かれたリレーショナル・データベースそのものは、PostgreSQLと呼ばれるプログラム言語で管理し、クライアント・マシンからの要求を逐次的に処理できるように設計を行った。 試作したデータベースでは、以下の情報を管理することを想定して設計することに努めた。 ・各項目を構成する複数種類のファイル(テキスト・音声・画像)の管理 ・項目の内容特性(問題の形式やシラバスなど)の管理 ・作成された項目が何度かの改訂を経て実施に至るまでの履歴情報の管理 ・項目がどの実施フォームに割当てられたかという情報の管理 ・各実施回で用いられたフォームの情報(受験者の属性や解答状況)の管理 ・テスト実施後に得られた各項目の統計量や難易度パラメタに関する情報の管理データベースが上記の情報を持つことで、以下のような検索が可能になった。 ・特定のフォームで用いられた項目の一括提示 ・問題形式やシラバスに基づく検索 ・難易度や識別力パラメタの範囲を指定した検索
|