2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12800019
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
佐藤 魂夫 弘前大学, 理工学部, 教授 (40111223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮下 芳 茨城大学, 理学部, 助教授 (10134165)
モリ ジェームズ・ジロー 京都大学, 防災研究所, 教授 (50314282)
中田 高 広島大学, 文学部, 教授 (60089779)
久田 嘉章 工学院大学, 工学部, 助教授 (70218709)
村上 ひとみ 山口大学, 理工学研究科, 助教授 (10201807)
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Keywords | 2001年インド西部大地震 / プレート内地震 / 活断層 / 余震 / 大地震の余効地殻変動 / GPS / 強震動 / 地震災害 |
Research Abstract |
現地における観測調査は2月18日〜3月13日にかけて行われ、現在資料の解析を行なっている段階であるが、現時点における各班の観測調査の概要は下記のとおりである。GPS観測班は2月18日に現地入りし、全14観測点(インド側受信機7台と日本側受信機7台を使用)の設置を21日までに完了した。引き続き観測網に対する24時間連続観測(30秒サンプリング)のメンテナンスを行い、連続観測は3月4日まで続けられた。地表地震断層調査班は震源域に分布する推定活断層沿いの地表地震断層の有無に重点をおいた航空機による観察と、変動地形の地上調査、および地震に伴って発生した亀裂についてのトレンチ調査を行った。その結果、地表地震断層は認定できなかったが、Budarmora村北で活断層上に位置する地盤の液状化を伴う亀裂についてはトレンチ調査を行なうことにより、主要な変形は地滑りよって説明されることが明らかになった。余震観測班は2月27日〜3月6日までBhachauからRaparにかけての地域に8観測点を設置し、余震の観測を行なった。予備的な結果によれば、余震の震源のほとんどが10〜30kmの深さに分布し、本震の断層がかなり深いことを示唆している。また、余震は全体的に南傾斜の面に分布しており、メカニズム解の二つの節面のうち、南傾斜の節面が断層面である可能性が高い。被害調査班は3月4〜13日の10日間、現地において、町村の建物種別の被災度簡易評価によるMSK震度分布の推定、アンケート震度調査、Gandhidhamにおける建物の詳細被災度調査、組積造及びRC構造物の微動測定による振動特性評価、地盤及び土木構造物の被害調査、人的被害と緊急対策の実施状況に関する調査などを実施した。また、インド側の研究協力者と調査結果のとりまとめ及び今後の情報交換について協議するとともに、デリーの科学技術省、国立災害対策研究所、日本大使館を訪問し、調査結果の報告および研究交流のニーズについて意見交換を行なった。
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