2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12832052
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
前田 真治 北里大学, 医療衛生学部, 助教授 (70190311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴 喜崇 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (40306642)
大渕 修一 北里大学, 医療衛生学部, 助教授 (50265740)
長澤 弘 北里大学, 医療衛生学部, 助教授 (70265742)
外 須美夫 北里大学, 医学部, 教授 (60150447)
清水 忍 北里大学, 医療衛生学部, 助手 (90286386)
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Keywords | 高濃度人工炭酸ガス温水 / 体温 / 深部体温 / 組織血流量 / 腰痛 / 慢性関節リウマチ / 脳卒中 / 痙縮 |
Research Abstract |
平成12年度は、高濃度炭酸泉浴の人体への体温への影響をみるために、健常成人を対象に深部体温などを指標に温熱分布を測定した。高濃度人工炭酸ガス温水は腎不全患者の人工透析膜を応用したガス透過性薄膜(三菱レイヨンエンジニアリングKK協力作製)を用いて、通常温浴に用いられる41℃温度で炭酸ガスとしては殆ど飽和状態の1000ppmの高濃度のものを作製した。その温水で足から胸部程度まで体を浸け外部にでている上胸部や上腕、頭部などの体温・深部体温を測定し水道水と比較した。また、心臓への影響をみるため血圧など循環器系のモニターも同時に測定し変化を観察した。次に、臨床では一部分だけ加温することがよく行われるので、下肢だけなど部分的な温浴でも効果があるかを調べた。温浴する部位は大腿部以下の下肢とし、同様にして胸部・上腕・頭部などの深部体温、表面皮膚温を指標に体温変化や循環器への影響を調べた。また、血流状態をレーザー組織血流量計などを用いて比較検討した。 また、これらの実験研究と並行して、脳卒中患者などの痙縮に対する治療として有効かどうかを調べる目的で、温熱刺激に対する神経の反応を健常成人を用いて基礎的な面から調べた。 平成13年度は、基礎的な平成12年度の生理学的結果をもとに、腰痛患者や慢性関節リウマチなどの疼痛患者に同様な温水浴を行わせた。その効果の判定には、温度変化を客観的な指標にし、腰痛患者には本邦で広く用いられている整形外科腰痛得点表や、日常生活動作の点数、主観的疼痛点数などを温浴前後に行いその効果をみた。また、慢性関節リウマチには日常生活活動の点数のほかに、客観的QOLの指標としてのAIMSなどの評価と主観的疼痛の指標を施行し、その疼痛改善に対する効果をみた。 加えて、疼痛に対する高濃度炭酸ガス温水浴の改善機序を解明するために、神経の疼痛閾値に対する作用を、高濃度炭酸ガス温水を用いて検討した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] M Maeda, T Tsuji, S Obuchi, H Nagasawa, Y Shiba, S Hoka: "Changes of Current Perception Threshold on Sensory Nerve Fiber in Thermotherapy"J.J.A.Phys.M.Baln.Clim. 63. 143-150 (2000)
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[Publications] M Maeda, S Obuchi, Y Shiba, U Sasaki, K Yorizumi, H Nagasawa: "The Effects of Artificial High Concentration CO2 Warm Water Bathing on Low Back Pain and Rheumatoid Arthritis"J.J.A.Phys.M.Baln.Clim. 63. 173-180 (2000)
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[Publications] M Maeda, S Obuchi, Y Shiba, U Sasaki, K Yorizumi, H Nagasawa: "Effects of the High Concentration CO2 Bathing on the Body Temperature (1st Report)"J.J.A.Phys.M.Baln.Clim. 64. 113-117 (2001)
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[Publications] M Meda, H Nagasawa, Y Shiba, S Obuchi, U Sasaki, K Yorizumi: "Effects of the High Concentration CO2 Bathing on the Body Temperature (2nd Report)"J.J.A.Phys.M.Baln.Clim. 64. 145-149 (2001)
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[Publications] M Maeda, U Sasaki, H Nagasawa, S Shimizu, S Obuchi, Y Shiba, S Hoka: "Changes in the Current Perception Threshold (CPT) Due to Artificial High Concentration CO2 Water Warm Bathing"J.J.A.Phys.M.Baln.Clim. 64. 191-199 (2001)