2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12832060
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
片山 博 早稲田大学, 理工学部, 教授 (60091849)
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Keywords | 身体障害者 / 能力評価 / 業務配置 / 作業満足度 / 時間研究 / 作業データベース / トレードオフ分析 / 数理計画法 |
Research Abstract |
本研究では、人間性重視の時代における障害者の健全な社会参加、とりわけ生産活動への関わりを技術面からサポートすることを目的として、交付申請書に記載の目的、実施計画を基本にわが国を含むいくつかの国の現状と施策、及び技術的な取り組みについて調査を実施し、それらを参考に身体障害者の作業パフォーマンス・データの収集整理と業務配置モデルの開発を行い、次年度におけるモデルの詳細設計と事例業務システムへの適用、及びフィージブル・スタディへの移行を可能ならしめた。 初年度(平成12年度)における具体的な研究活動計画である、(1)パイロット・スタディのための対象業務システムの選定、(2)業務遂行状況の観測、記録、(3)作業遂行データベースの構築、(4)人的資源の業務配置モデルの開発、(5)中間成果の学会への発表の5項目について以下に示す活動を行い、予定する成果を得た。 (1)身体障害者特例子会社を中心とする障害者を雇用中の企業及び業務システムのリスト、約100社を作成し、要素業務構成、作業者の身体部位別障害レベル、業務遂行能力について予備調査を行った。これにより、観測調査の方法及びワークシートの書式を確定することができた。 (2)10数名の身体障害者により印刷製本業務を行っている作業現場を取り上げ、業務実施状況をビデオ取りにより精査した。 (3)得られたデータを整理し、レーティングや誤差分析などの統計解析を経て標準作業データベースを構築した。 (4)過去の予備的研究活動において開発した数理的業務配置モデルを援用、拡張することによって、より汎用的な業務配置設計モデルを開発した。なお、モデルの構築に際しては、拙研究室所有の数理計画ソフトウェア・パッケージを用いた。また、得られたシステムの妥当性については、(3)で求めたデータをテスト入力して計算を行い、一定の評価を得た。 (5)研究成果の発表については関連国際会議における論文発表3件を実施することができた。
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[Publications] Hasegawa,D.and Katayama,H.,: ""A study on the work assignment model for disabled workers and the proper ability assessment""Proceedings of the 5th International Symposiom on Logistics. 63-68 (2000)
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[Publications] Katayama,H.,: ""A skill management model for OJT scheme-goal programming approach-""Proceedings of the 4th International Conference on Managing Innovative Manufacturing. 380-388 (2000)
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[Publications] Katayama,H.,: ""Design of tool groups for FMS : A support device for disabled workers in consideration of tool proximity and frequency of tool usage""Proceedings of the International Conference on Engineering Design and Automation. 570-576 (2000)