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2000 Fiscal Year Annual Research Report

沖縄県における国際児の就学実態調査

Research Project

Project/Area Number 12871024
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

山口 直美 (野入 直美)  琉球大学, 法文学部, 助教授 (90264465)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 照本 詳敬  琉球大学, 教育学部, 助教授 (10227530)
Keywords国際児 / アメラジアン / 教育 / 沖縄 / 韓国
Research Abstract

平成12年度は、沖縄の国際児が教育をめぐって直面している問題を明らかにするため、二つの作業を行った。第一に、沖縄県教育委員会に対して国際児の公的な就学実態調査を行うよう提言し、調査方法の策定に協力した。沖縄県教育委員会は、今年度の調査結果として、「外国人の子弟及び重国籍児等の就学状況に関する実態調査結果」をとりまとめた。それによると、国際児で学齢期の児童は716人(小学校600人、中学校116人)。うち459人は公立小・中学校に学籍をおいており、257人は基地内学校や民間施設に通っていることがわかった。この調査によって明らかになったのは、通学不明者が61人もいることである。今回の調査は学齢薄を母集団としており、学齢薄から漏れている国際児を含めれば、数はさらに増大すると思われる。今回発見された61名の通学不明者の追跡調査、および母集団を拡大した再調査の提言と行政への協力が次年度の課題となった。
第二に、韓国の国際児のための民間教育施設、アメラジアン・クリスチャン・アカデシーの見学を行った。韓国では、ソウル郊外の東亘川市に赴き、米軍基地の駐留によって外国人増加のかたちが大きく規定されてきた地域社会において、国際児が教育と生活の面でどのような問題に直面しているのかを調べた。反米感情や容姿の違いによる「いじめ」など、沖縄の国際児が直面している状況と類似する状況が幅広く見出せた。同時に、沖縄の民間教育施設であるアメラジアン・メクールとほぼ同じ時期、1990年代末から、アジアとアメリカの両方の文化を学ぶとりくみがはじまっていた。沖縄のアメラジアン・メクールと韓国のクリスチャン・アカデシーの交流プログラムを支援し、それを通じて沖縄の国際児が直面している問題の特殊性と普通性を明らかにしていくことが、次年度の課題となった。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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