2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12871027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
和田 友子 (関井 友子) 文教大学, 人間科学部, 助教授 (70255058)
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Keywords | ジェンダー / 男らしさ・女らしさ / 規範 / 尺度 |
Research Abstract |
本年度は研究期間3年の初年度にあたるのだが、科学研究費補助金の交付が10月に入ってからであったために、当初の計画通りの執行には厳しい日程および状況であった。 研究初年度は文献研究を中心にして、尺度作成に主眼を置く予定であった。 既存の性役割尺度やジェンダー規範尺度などを参考にして、十分に精緻化されたものではないが、試験用尺度を作成した。関東在住者を対象にプレテストを2月中旬から3月にかけて行った。 報告書作成までの期間に集計分析は行えていないが、この分析結果をもとに、来年度にかけてテスト調査を繰り返し、尺度のさらなる精緻化をめざしたい。 次年度は、我が国に特有なジェンダー関係を視野に入れて考察してゆくつもりである。女性と男性の関係性のみならず、男性と男性、男性と集団・組織の関係性、女性と女性の関係、女性と集団・組織の関係性において、一般的に期待される女性像・男性像を具体化し、尺度へ反映させていきたいと考えている。 属性分析(ジェンダー、年齢、職業など)や階層分析なども視野には入れているが、どれだけのサンプリングが可能かが課題である。さらに比較文化への対応可能な尺度をめざしたい。
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