2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12871031
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Research Institution | Jissen Women's Junior College |
Principal Investigator |
薗田 碩哉 実践女子短期大学, 生活福祉学科, 教授 (80289892)
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Keywords | 余暇 / 環境 / 町並み / まちづくり |
Research Abstract |
余暇環境の善し悪しを指標化するためには、まず余暇環境をどう捉えるかを明確にする必要がある。本年度は過去の研究成果を整理して余暇環境を捉える3つの視点である「やすらぎ」「ふれあい」「ときめき」について再検討を行い、改めてその有効性を確認した。次に実際にこの3指標を用いて余暇環境をどう評価できるかをテーマとしてフィールド調査を行った。調査場所としては歴史的環境として評価の定まった文化庁指定による「伝統的建造物保存地区」を取り上げた。これらの地区の町並みは、先に挙げた3指標のそれぞれの要素を含み、地区も明確に区切られていてフィールド調査の対象地として適していると考えたからである。取り上げたのは、北から順に、函館市元町(港町)、角館町(武家町)、山梨県早川町赤沢(山村・講中宿)、長野県楢川村奈良井(宿場町)、京都市上賀茂(社家町)、同市産寧坂(門前町)、同市祇園新橋(茶屋町)、大田市大森銀山(鉱山町)、竹原市竹原(製塩町)、徳島県脇町(商家町)、愛媛県内子町(製蝋町)佐賀県有田町(製磁町)の12個所である。それぞれ異なる特徴を持った町並みをチェックして、余暇環境一般に通じる「目のつけどころ」を探求するとともに、共通の評価シートによる採点を行ってみた。3指標の評点を比較検討することによって、その場所の余暇環境としての特性を浮かび上がらせることが出来た。 次年度は、フィールド調査とともに収集した各種の資料、データなどにより、統計数字を用いた余暇環境の指標化の方途を探り、両者を組み合わせた、より客観的な余暇環境指標の計算式を確立することを目指したい。
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Research Products
(2 results)