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2000 Fiscal Year Annual Research Report

温帯地帯におけるサトイモ利用に関する民族考古学的研究 (副題)ニュージーランド・南ヨーロッパ・東アジアにおけるサトイモの貯蔵・加工課程の変遷の把握による民族考古学的モデルの構築

Research Project

Project/Area Number 12871041
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Research InstitutionNational Museum of Ethnology

Principal Investigator

MATTHEWS Peter  国立民族学博物館, 民族学研究開発センター, 助教授 (70281590)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 矢野 梓  国際日本文化研究センター, 研究部, 研究支援推進員
野林 厚志  国立民族学博物館, 民族学研究開発センター, 助手 (10290925)
Keywordsサトイモ / 考古学 / 民族学 / 貯蔵穴 / 農業
Research Abstract

北日本と南日本でサトイモの貯蔵システムについての野外調査をおこなった。各地でサトイモの栽培者からの聞き取り調査をおこなった結果、近接した地域内でも土地ごとのわずかな環境条件の違いにより、サトイモの貯蔵方法が大きく異なっていることが見いだされた。近年は、タネイモを自家供給によらず購入するようになったり、家屋の暖房方法が変わったりしたことにより、貯蔵方法もまた変化している。
冬の寒さが厳しい地域では、冬の床下貯蔵はサトイモ生産のサイクルに欠くことのできないステップであった。現在では、サトイモを冬の間、温かい屋内においたり、種苗業者から翌年のタネイモを購入することができるようになった。南日本、たとえば鹿児島において、サツマイモの貯蔵に用いられている大きく深い穴は、かつては、サトイモの貯蔵にも用いられていた。温暖な鹿児島では、このような貯蔵穴はサトイモを寒さから守るためではなく、耕地の有効活用の目的で必要だった。サトイモをすべて秋に収穫し、貯蔵することによって、より多くの土地が他の冬作物の栽培に利用できた。しかし、近年、冬作物(水田の裏作を含む)の生産が盛んでなくなり、成熟したサトイモは、冬の間の食用や、翌春の植え付けの必要に応じて掘り上げるまで、畑にそのまま残されることもある。
上記の調査結果を取り入れ、サトイモの貯蔵についての他の温帯の地域との比較研究をおこなった。その報文は近く公刊予定である(Matthews 2001)。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Peter Matthews: "Taro Storage Systems"Vegeculture in Eastern Asia and Oceania. JCAS Symposium Series16(近刊). (2001)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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