2000 Fiscal Year Annual Research Report
経営学・会計学におけるケース・スタディ研究に関する方法論について
Project/Area Number |
12873011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
小池 和男 法政大学, 経営学部, 教授 (50022463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 淳児 法政大学, 経営学部, 助教授 (50248275)
洞口 治夫 法政大学, 経営学部, 教授 (20209258)
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Keywords | ケース・スタディ / フィールド・ワーク / ききとり調査 / 経営学 / 会計学 |
Research Abstract |
「経営学・会計学におけるケース・スタディ研究に関する方法論について」は、経営学・経済学における従来のケース・スタディの方法に潜む問題点を明らかにしたうえで、研究者各人が実践的なフィールド・ワークを行い、その成果を相互評価することを目的とする、3年間のプロジェクトである。 2000年度には、フィールド・ワークによる研究を志す若手研究者を組織して、相互に研究の構想を発表した(2000年3月16日、5月18日、7月19日)。また、12月26日から28日にかけては調査旅行を行うとともに、各自の調査研究についての構想を発表した。12月27日(水曜日)には本田技研工業(株)浜松製作所、スズキ(株)湖西工場を訪問し、企業側からみた工場見学の受け入れの実態を調査した。9名の研究会参加者は今後のケース・スタディの研究計画を発表し、それぞれコメントを受けた。9人の参加者による研究計画テーマは以下の通り。 竹川宏子(横浜国立大学大学院博士課程)「小集団活動の企業内国際移転」、古谷真介(東京大学大学院博士課程)「ソフトウェア開発の作業組織管理」、田中利佳(九州産業大学大学院博士課程)「欧州における日系企業の人的資源管理」、西脇暢子(京都産業大学経営学部専任講師)「プロフェショナル化時代の人事管理」、井原基(東京大学助手)「日本の化学産業における技術導入と技術開発」、福田淳児(法政大学経営学部助教授)「組織内での知識移転に管理会計システムの設計が及ぼす影響について」および「ブランド・マネジメントについての研究」、川上桃子(アジア経済研究所研究員)「台湾中小企業における「合股」の発展過程」、洞口治夫(法政大学経営学部教授)「地域主義の国際比較-EU・AFTAと日本における電機・電子産業のケース・スタディ」、小池和男(法政大学経営学部教授)「織物工場の日タイ比較」ほか。 2000年度の研究成果としては、別紙記載の図書、研究論文の発表のほかに、学会報告・洞口治夫「加工組立型産業における金型交換時間の観察-国際ビジネス研究における新たな事例分析方法の探究-」国際ビジネス研究学会第7回全国大会、2000年10月22日、がある。
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[Publications] 福田淳児: "ブランド価値の測定についての一考察"経営志林. 37巻3号. 79-88 (2000)
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[Publications] 福田淳児: "ブランド/プロダクト・マネジメントに関する実態調査"経営志林. 37巻4号. 111-120 (2001)
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[Publications] 洞口治夫: "アメリカ自動車メーカー・ビッグスリーヘのインタビュー調査概要"経営志林. 36巻・4号. 95-108 (2000)
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[Publications] 小池和男: "聞きとりの作法"東洋経済新報社. 190 (2000)
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[Publications] 小池和男 他: "もの造りの技能"東洋経済新報社. 346 (2001)