2001 Fiscal Year Annual Research Report
経営学・会計学におけるケース・スタディ研究に関する方法論について
Project/Area Number |
12873011
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Research Institution | Tokai Gakuen University |
Principal Investigator |
小池 和男 東海学園大学, 経営学部, 教授 (50022463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
洞口 治夫 法政大学, 経営学部, 教授 (20209258)
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Keywords | ケース・スタディ / 経営学 / 会計学 |
Research Abstract |
本研究では、2001(平成13)年度の活動としてケース研究に造詣の深い碩学を招いて5回の研究会を行なった。その報告内容は、法政大学産業情報センターのワーキング・ペーパー・シリーズにまとめた。報告者とタイトルを以下に整理しておく。第1回・吉森賢(横浜国立大学教授)「ヨーロッパ企業への接近方法とその成果」、第2回・和田充夫(慶応義塾大学大学院教授)「マーケティング研究における取材の技法」、第3回・末廣昭(東京大学教授)「アジア地域研究におけるフィールド調査の技法」、第4回・フランソワーズ・ゲル(リヨン第三大学助教授)「日仏多国籍企業の戦略的提携と企業立地-ケース・スタディとしてみた経営比較-」、第5回・三品和広(北陸先端科学技術大学院大学助教授)「MBAとビジネス研究-「ケース」の役割-」である。各回の報告内容から明らかなのは、インタビュー調査に入る前の二次資料の収集、とりわけ英語以外の言語、すなわちドイツ語・フランス語・タイ語など調査対象国における文献の渉猟と、その経営学的視点からの整理の重要性である。また、洞口はマレーシア企業における金型交換の時間を観察し、それをマレーシアで活動する日系メーカーと比較し、前者では長い時間がかかるために、多品種少量生産を行なうときに倉庫がオーバーフローする、という問題点を摘出した。その研究結果は裏面記載の論文および著書に発表した。なお、研究費の申請後一年間研究分担者であり、その後、小池教授が東海学園大学に転出されたために、研究代表者所属大学を中心にした人数比の規制から研究分担者をはずれた福田淳児法政大学経営学部助教授も会計学の分野においてケース・スタディをすすめ、複数の研究成果を法政大学経営学部紀要『経営志林』に発表している。
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Research Products
(2 results)