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2000 Fiscal Year Annual Research Report

特定染色体領域に濃縮される核マトリックス構成RNAの解析

Research Project

Project/Area Number 12874100
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

清水 典明  広島大学, 総合科学部, 助教授 (10216096)

Keywordsextrachromosomal DNA / Micronucleus / Gene Amplification / Nuclear Matrix / Double Minutes / DNA replication / transcription / chromosome territory
Research Abstract

がん細胞にみられる増幅した遺伝子は、多くの場合染色体外遺伝因子であるDMの上に存在する。DMが排出されると、多くのがん細胞は脱がん化、分化する。この際の排出は、細胞質に生じた微小核へDMが極めて選択的に取り込まれることを介する。我々は、微小核を精製する方法を樹立し、その中のDNAを調べたところ、DMのDNAが高度に濃縮されていることを以前示した。本研究では、DMを選択的に取り込んで形成される微小核の核マトリックスに、DMの間期核内における高次機能となんらかの点で関連したRNAが濃縮されている可能性が高いと考え、そのようなRNAの解析を行っている。本年度は、ヒト大腸がん細胞COLO320DM株を使用し、最初に、微小核精製法をさらに改良することを行った。その結果、従来法に比べて2倍、精製度を上げることに成功した。次に、精製微小核マトリックスRNAから調製したプローブを用いて、COLO320DM細胞に対してRNA FISHを行った。その結果、微小核にハイブリダイズしたシグナルが見られるとともに、間期細胞核内の特定領域にもシグナルが見られた。そこで、RAP(RNA arbitrarily primed)PCR法を用いて、核マトリックスRNAと比較して微小核マトリックスに濃縮されているRNA分子種を同定する試みを行った。本実験では80種類以上のプライマーの41種類の組み合わせについて検討し、微小核マトリックス特異的なバンドを19種同定した。そこで、このようなバンドからcDNAを抽出し、ベクターに組み込んで、塩基配列を決定することを、現在急いでいる。得られた配列は、その周辺配列をもとにPCRでプローブを調製し、RNA FISHにより微小核、あるいはDM染色体領域への局在性等を検討していく予定でいる。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] T.Tanaka and N.Shimizu: "Induced detachment of acentric chromatin from mitotic chromosomes leads to their cytoplasmic localization at G1 and the micronucleation by lamin reorganization at S-phase."Journal of Cell Science. 113. 697-707 (2000)

  • [Publications] N.Shimizu et al.: "Selective Elimination of Acentric Double Minutes from Cancer Cells Through the Extrusion of Micronuclei"Mutation Research. 448. 81-90 (2000)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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