2000 Fiscal Year Annual Research Report
新しい高解像度走査型光量子生化学顕微鏡の水素機能材料表面へのアプローチ
Project/Area Number |
12875133
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
三澤 俊平 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (70005982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 彰 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (70136422)
田邊 博義 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (70125376)
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Keywords | 電気化学的水素透過 / 水素拡散 / 水素拡散係数 / 水素固溶量 / 吸着水素電位 / 水素昇温脱離分析 |
Research Abstract |
本(初)年度は、次年度の研究課題達成に向けた準備である以下の2つの研究実績を挙げた。 1)標準サイズの電気化学的水素透過試験装置作製と電位制御下の高強度鋼電極試料への適用:材料中への水素侵入・水素拡散の第一段階となる水素供給(カソード面)側を、従来から多用されてきた定電流密度制御をやめて、実用環境電位環境に近い吸着水素電位(E_<Huds>)域を含めた定電位制御下での水素透過挙動を調べるための標準サイズ電極面積用の電気化学的水素透過試験セルを作製して、電位制御下の水素引抜き(アノード面)側の水素イオン化の基礎的知見を得た。すなわち、水素ガス発生カソード分極電位域のみならず吸着水素電位域においても、水素は鋼中を透過し、水素拡散係数は吸着水素電位の低下とともに増加し、水素ガス発生電位域で一定となる。水素固溶量は、水素供給電位によらずほぼ一定となる。 2)レーザーラマン分光照射顕微鏡ステージ取付け可能な小型光電気化学水素透過反応セルの試作と鉄電極試料への適用:分光計顕微鏡対物レンズ近接が可能な水素引抜き反応側の試料電極面積φ12mmの小型セルを設計製作し、実際に顕微鏡ステージに取り付けて、鉄電極試料にて水素透過実験を確かめた。材料中を透過した水素のアノード面でのイオン化反応電流密度の増大と可視化のための光照射励起触媒用n型半導体皮膜被覆に用いるアナターゼ型酸化チタンの湿式薄膜生成法について、調査準備を併せて行った。
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Research Products
(1 results)