2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12876006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松尾 英輔 九州大学, 農学研究院, 教授 (90038232)
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Keywords | 農・園芸活動 / 農芸教育 / 小・中学校 / 教育 / 育てる |
Research Abstract |
初年度は、小学校と中学校での農・園芸活動の実態調査を中心に進め、必要に応じてインタビューを行った。福岡県内の全公立小、中学校1121校にアンケート用紙を送り、635校から回答を得た。内容は1)回答者とその学校の概要、2)農・園芸活動の実態(指導を行った人)、3)農・園芸活動に対する関心と意見(指導経験のない人)、4)農・園芸活動の今後のあり方であり、質問は総数27項目である。回答のうち主な点は次のとおりである。なお、これらの成果はこの夏から秋にかけての関係学会で発表予定である。 農・園芸活動を行った学校は、小学校91%、中学校66%であり、その目的では、情操教育、教科との関連、栽培の楽しみ、収穫の楽しみ、環境教育を50%以上の回答者が支持した。内容としては、花づくり、野菜作りが圧倒的に多くいずれも80%に及び、それらは主に生活科、理科、総合的な学習のなかで取り上げられている。行った場所としては、花壇、学級農園、容器類などが50%を超える。活動の内容では80%以上が、水やり、草取り、苗植えや植え替え、収穫を行い、1週間あたりの時間数は2時間以下が77%に及ぶ。このような農・園芸活動を行ううえでの問題点として、30%以上が時間がないこと、費用がないこと、場所がないこと、立地条件が悪いことをあげていた。ほとんどの回答者が農・園芸活動がさまざまな効果をもたらすことを支持し、もっとも多くの回答者(約80%)が支持した児童・生徒の変化は栽培への興味・関心が高まったことである。活動にあたっては、75%が地域(特にPTA)の協力を得ていた。農・園芸の指導をしたことのない人の78%は関心をもっているが、経験や知識のないことが指導に自信をもてないことを訴えている。これを背景に、指導経験者も含めて約60%の人が講習会等の開催を希望している。
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