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2000 Fiscal Year Annual Research Report

喫煙による好酸球性肺炎発症の多施設調査

Research Project

Project/Area Number 12877095
Research InstitutionKawasaki Medical School

Principal Investigator

中島 正光  川崎医科大学, 医学部, 講師 (20198097)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松島 敏春  川崎医科大学, 医学部, 教授 (20069024)
真鍋 俊明  川崎医科大学, 医学部, 教授 (10113200)
Keywords喫煙 / 急性好酸球性肺炎 / 呼吸不全 / 好酸球
Research Abstract

現在までの喫煙による急性好酸球性肺炎における検査結果を示します。また、発症頻度調査としてのアンケート調査結果の一部を示します。多施設調査については進行中でありますので、正確なデータがなく、今回は呈示しませんでした。
喫煙による急性好酸球性肺炎の病態に関与するcytokineの調査を行った。これらの症例は喫煙開始で急性の呼吸不全を発症し、再度の喫煙の吸入により低酸素血症、または急性好酸球増多を示した、喫煙による急性好酸球性肺炎確実例である。症例数は6症例で、男性5例、女性1例、平均年齢19歳であった。喫煙量は10本/日〜20本/日で、喫煙開始から3日〜14日と短期間に発症していた。4例で経気管支肺生検が行われ、急性好酸球性肺炎に一致する組織像で、気管支肺胞洗浄液中の好酸球は25%〜38.21%と高値を示した。これらの症例でInterleukin-2(IL-2)、IL-4、IL-5、IL-13、INFγ Soluble IL-2 receptorを血清、気管支肺胞洗浄液中で測定を行っている。これらのcytokineの中でIL-5、IL-13が特に高値を示していた。血清の値はIL-5が平均1716.7pg/ml、IL-13が平均81pg/mlであった。これらの結果よりTリンパ球のTH2が発症に特に関与していると考えられた。
発症頻度を調べる目的で健常者の喫煙開始後、もしくは喫煙の増量後、肺炎発症の頻度をアンケートにより検討した。現在までにアンケート調査で検討した167人中2人で喫煙後咳、また呼吸困難が発症していた。この2名で、発症後に胸部X線写真撮影が行われており、陰影は急性好酸球性肺炎に一致する末梢に優位な陰影を示していた。
今後の多施設調査を含め、さらなる調査が必要と考えられる。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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