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2000 Fiscal Year Annual Research Report

ラマン分光の診断学への応用

Research Project

Project/Area Number 12877145
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

甲田 英一  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80101989)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山崎 裕哉  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00239948)
紙中 庄司  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (30211858)
Keywordsラマン分光 / がん / 診断学
Research Abstract

癌と非癌部が1064-nmの近赤外線を用いた通常の室内光下でのラマン分光計測で識別出来ることを証明するために、肺癌病巣34検体102部位、同一患者非癌部肺34検体102部位のラマンスペクトラムを検討した。ラマン分光の安全性確認の為には切除肺および切除腸の癌および正常部88検体264箇所に照射を行い、その検体を病理標本に作成し組織損傷があるか否かを検討した。
癌部と非癌部に共通する高スペクトラムは5箇所に認められ、癌に固有のスペクトラムは1610wnに、非癌部に固有のスペクトラムは1627wnに認められた。スペクトラム強度での検討では1448、および1662wnで癌部が、1554wnで非癌部の強度が高かった。これらの強度比(1448/1554、1662/1554)をカットオフ値それぞれ5.00,3.50で検討すると癌症例34検体中32検体で癌部と非癌部の識別が可能であった。癌部の誤診例は壊死等で癌細胞が乏しい症例であった。正常部での誤診例は著明な炎症が認められた症例であった。癌部でのスペクトラム強度が低く且つ非癌部のスペクトラム強度が高い症例は1例も無かった。従って本法は癌の診断に極めて有効な診断法と考えられた。
レーザー使用による安全性の確認のために88検体を病理組織標本に作成しその損傷の有無を264部位で検討したが、レーザー照射による組織損傷は全例で認められなかった。従って本法は人体に対して安全な手技と考えられた。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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