2000 Fiscal Year Annual Research Report
エレクトロポレーション法による腎臓への高効率遺伝子導入法の開発
Project/Area Number |
12877164
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
今井 圓裕 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00223305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪阪 善隆 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
竹中 優 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20222101)
守山 敏樹 大阪大学, 健康体育部, 講師 (30283815)
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Keywords | electroporation / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
我々はHVJ-liposome法を用いたメサンギウム細胞への経腎動脈的遺伝子導入法を報告してきたが、HVJ liposome法はその扱いが煩雑で容易に使用できないという欠点があった。今回Electroporation法を用いて簡便にin vivoで糸球体に遺伝子を導入する方法を検討した。左腎動脈よりFITC labeled-oligo DNA溶液を注入し、ピンセット型電極を用いて、パルス電流にて遺伝子導入を行ったのち左腎を摘出し、凍結切片を蛍光顕微鏡で観察した。同様にLacZ遺伝子及びLuciferase遺伝子を導入し、第4日に遺伝子導入を行った単離糸球体を用いてそれぞれX-gal染色にて糸球体での遺伝子発現、Luciferase assayにて各種条件下での遺伝子発現効率を検討した。また、導入4日後の組織障害の有無をPAS染色にて検討した。導入10分後FITC-oligo DNAは全ての糸球体に認められ、導入細胞はメサンジウム細胞であった。X-gal染色にて糸球体の約75%でLacZ遺伝子の発現を認め、Luciferase assayによる検討では、25-100Vの電圧では、電圧が高いほど導入効率が高い傾向が得られたが、100Vのパルス電流では、腎表面に熱傷を認めた。しかし、Electroporationによる糸球体や尿細管に対する組織障害はほとんど認められなかった。以上からElectroporation法により腎糸球体をターゲットとした効率よい遺伝子導入法が確立された。
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Research Products
(1 results)