2000 Fiscal Year Annual Research Report
Apoptosis inhibitorによる静脈グラフト硬化予防-新規動脈硬化治療薬を目指した芽生え研究
Project/Area Number |
12877199
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
郷 一知 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (00234964)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹嶋 唯博 旭川医科大学, 医学部, 教授 (20109515)
杉本 泰一 旭川医科大学, 医学部, 助手 (30322902)
山崎 弘資 旭川医科大学, 医学部, 講師 (20281884)
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Keywords | 中膜平滑筋細胞 / apoptosis / apoptosis inhibitor / 静脈グラフト硬化 / 動脈硬化 |
Research Abstract |
我々はこれまでの研究結果から以下の仮説を想定した。『中膜弾性線維層は動脈硬化のリスクファクターから中膜平滑筋細胞を保護している。自家静脈グラフト硬化の発生機序として、移植された静脈グラフトには中膜平滑筋細胞を保護する中膜弾性線維層のバリアがないため中膜平滑筋細胞のアポトーシスが発生する。その結果、内皮細胞の再生を促進する内皮細胞-中膜平滑筋細胞間相互のクロストークが消失するため内皮細胞再生阻害、機能障害がもたらされ最終的にグラフト硬化へと進展する』 本研究の目的は初代細胞培養系を用いて中膜平滑筋細胞のapoptosisを防止するapoptosis inhibitorをスクリーニングし、動物実験モデルを用い、静脈グラフト硬化をapoptosis inhibitorが抑制できるかどうかを明かにすることである。 本年度の研究成果は、初代細胞培養系を用い、Prostaglandin E1が中膜平滑筋細胞から血管内皮細胞apoptosis inhibitorを分泌させることを明らかにした。しかしながら中膜平滑筋細胞のapoptosis inhibitorを見いだすことはできなかった。in vitroにてapoptosis inhibitorを見いだすことができなかったため、次の段階の動物実験に進むことはできなかった。
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