2001 Fiscal Year Annual Research Report
磁気共鳴法による冬眠時の脳代謝機構の解析と低温耐性による脳保護の検討
Project/Area Number |
12877219
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Research Institution | Meiji College of Oriental Medicine |
Principal Investigator |
恵飛須 俊彦 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 助教授 (40278510)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 耕治 京都大学, 医療技術短期大学部, 教授 (50123500)
梅田 雅宏 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 講師 (60223608)
田中 忠蔵 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 教授 (80163541)
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Keywords | hibernation / stroke / diffusion / hypothermia / perfusion / magnetic resonance imaging |
Research Abstract |
冬眠中の哺乳類は、脳血流量が極度に低い状態にありながら脳組織に何ら障害をきたさない。また、摂氏数度という低体温を長時間維持することが可能であり、恒温動物でありながら心臓などの臓器が低温により障害されることはない。冬眠研究は、低い脳血流量に対する脳組織の耐性、低体温時における心臓の耐性など、脳保護という面で脳虚血疾患の治療に極めて重大な示唆を与える可能性があり、将来の脳神経外科医療および救急医療に全く新しい方法論を提示しうる潜在性を有している。 昨年に引き続き、今年は、虚血性脳障害に対する低体温や薬剤による脳保護作用について磁気共鳴画像法を用いて検討を行った。磁気共鳴画像法では、磁気共鳴拡散係数画像、スピンラベリング式磁気共鳴定量潅流画像、磁気共鳴スペクトル法による乳酸画像を使用した。中大脳動脈永久閉塞による脳虚血モデルでは脳保護により虚血病巣が軽減することが磁気共鳴拡散係数画像を用いて確認できた。また、一過性中大脳動脈閉塞による脳虚血モデルでは、脳保護作用が、スピンラベリング式磁気共鳴定量潅流画像と磁気共鳴拡散係数画像との間のmismatch部分に有効に働くことを証明した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Ebisu T, Katsuta K, Fujikawa A, et al.: "Early and delayed neuroprotective effects of FK506 on experinetal focal ischemia quantitatively assessed by diffusion weighted MRI"Magn Reson Imaging. 19. 153-160 (2001)
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[Publications] Takcgami T, Ebisu T, Bito Y, et al.: "Mismatch between lactatc and the apparcnt diffusion cocfficicnt of watcr in progressive focal ischemia"NMR in Biomed. 14. 5-11 (2001)
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[Publications] Bito Y, Ebisu T, Hirata S: "Lactate discrimination incorporated with echo-planar spectroscopic imaging"Magn Reson Med. 45. 568-574 (2001)