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2001 Fiscal Year Annual Research Report

皮膚や筋肉内の血管を育成・利用する研究

Research Project

Project/Area Number 12877287
Research InstitutionKyorin University

Principal Investigator

三鍋 俊春  杏林大学, 医学部, 講師 (50200077)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 勝又 純俊  杏林大学, 医学部, 助手
Keywords皮膚血管 / 皮弁 / 血行領域 / uni-pedicle / bi-pedicle / 母床血行 / 血流の拡散 / 血流の代償
Research Abstract

平成13年度の目的:ラットを用いた動物実験により皮膚血管の長大化を促進するする方法の検討した。また、血管形態の変化と組織血流の動態変化の連係を、血管造影像とレーザー血流画像を比較対照して検出することに成功した。
実験1:ラット(ウィスター系、オス、250g)背部の3血管、胸背、肋間、深腸骨回旋(腸骨)の各動静脈をちょうど含むような長方形に皮膚を切開し皮弁を作成した。皮弁につながる血管(血管茎)を深腸骨回旋血管の1本のみとし、他は切断するモデル(uni-pedicle)と、胸背と深腸骨血管の2本を利用し、肋間血管を切断するモデル(bi-pedicle)を比較した。
実験2:また、uni-pedicle、bi-pedicle双方で、母床血行からの血流再開を阻害して、血行形態ならびに血行動態の変化の差異を確認した。
結果:Uni-pedicleの方が、血管の長大化が効率的であった。栄養血管からの血流は他の血行領域へ及ぶ、「血流の拡散」がおこり、「血流を代償」していた。これは、昨年の本研究での仮説(血管の変化は皮膚血流維持のための血流代償現象)を裏付ける結果となった。血管茎が1本のみのuni-pedicleの方が、2本の血管茎に依存できるbi-pedicleに比べて、代償作用が強かった。母床血流再開遮断により、皮弁組織血流は低下した。しかし、結果的に、血管の長大化には有用であった。この現象も、低下した血流を代償するための血管形態変化「血流の代償」としてとらえられた。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 勝又 純俊, 三鍋 俊春, 他: "Delayにおける母床血行と皮弁血行-実験1.Uni-pedicleモデルの検討"第10回日本形成外科学会基礎学術集会プログラム・抄録集. 70 (2001)

  • [Publications] 三鍋 俊春, 勝又 純俊, 他: "Delayにおける母床血行と皮弁血行-実験1.Bi-pedicleモデルの検討"第10回日本形成外科学会基礎学術集会プログラム・抄録集. 71 (2001)

  • [Publications] 三鍋俊春(共著), 波利井清紀編: "皮弁・筋皮弁実践マニュアル・「皮弁の血行;新しい知見」"全日本病院出版協会. (2002)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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