2001 Fiscal Year Annual Research Report
新興感染症・ズーノーシスとしてのQ熱:Q熱による不定愁訴・登校拒否に関する研究
Project/Area Number |
12877391
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
荒島 康友 日本大学, 医学部, 助手 (10167231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 公敏 日本大学, 医学部, 助手 (90204461)
熊坂 一成 日本大学, 医学部, 助教授 (20096803)
河野 均也 日本大学, 医学部, 教授 (60059368)
古屋 由美子 神奈川県衛生研究所, 専門研究員
池田 忠生 日本大学, 医学部, 助教授 (00096760)
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Keywords | Q熱 / 不定愁訴 / 登校拒否 |
Research Abstract |
1.東京地区の大学病院におけるCoxiella bumetti(Cb)感染の状況の把握について:慢性疲労症候群(CFS)の患者138名について、Coxiella burnetti(Cb)DNAの検出をnested PCR法により行った。その結果、30例(21.7%)が陽性となった。健康人対照52例では5例(9.6%)が陽性となり、CFSで陽性率が有意に高かった(P=0.027)。また、CFSの基準に満たない、発熱、倦怠感等の不定愁訴を示した患者48名中20例(41.7%)がCb抗体価陽性となった。 2.Q熱患者における抗生剤の投与方法や投与期間など治療法の検討:この20例に対し、MINOを中心とした抗生物質で治療を行ったところ効果の発現まで1〜3ヶ月と、個人差は有ったものの、20例の全ての患者に解熱、倦怠感の改善が認められた。 3.登校拒否児についての検討:登校拒否児の症例は、研究協力者が転勤となったために、積極的な協力が得られず、4症例ではあった。しかし、1例が抗体価が陽性となりMINOの投与により症状が改善した。 4.患者飼育ペットの検討:3症例の患者のペット(イヌ3頭)の検査を行ったところ、2頭がPCR陽性となった。また、1頭はMINOによりPCR陰性となった。 5.学会発表:以上のCFSについては、第7回慢性疲労症候群研究会において発表を行った。また、3月の日本内科学会で発表予定である。さらに、招請講演において、今回のQ熱に付いて広く理解を得るべく説明を行っている。 6.論文発表:現在、今回の内容でCIDに投稿中である。 7.マスコミ報道:NHK2002年3月4日クローズアップ現代、8chアンビリーバボー 以上、現在までの研究の概略を述べたが、予定の約80%には達していると考えている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 荒島康友: "新世紀の人獣共通感染症2 本邦における人獣共通感染症(2)"大塚薬報. 572. 41-45 (2002)
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[Publications] 荒島康友: "人畜(獣)共通感染症の傾向と今後-診療、検査に役立てる-"病体生理. 35・3. 12-19 (2001)
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[Publications] 荒島康友: "ブルーバックス 忍び寄る人獣共通感染症・知るワクチン!"講談社. 360 (2002)