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2001 Fiscal Year Annual Research Report

中途失明者の生活移行期における看護の方向性の探求

Research Project

Project/Area Number 12877408
Research InstitutionFukushima Medical University

Principal Investigator

粟生田 友子  福島県立医科大学, 看護学部, 助教授 (50150909)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高橋 信子  福島県立医科大学, 看護学部, 講師
鈴木 千衣  福島県立医科大学, 看護学部, 助教授 (00245945)
Keywords中途失明者 / 生活移行 / 体験世界
Research Abstract

平成13年度の研究目的は、(1)中途失明者の生活移行期(受傷直後から生活自立までの期間)における体験とそのプロセスを明らかにすること、(2)そのプロセスで生じている現象をもとに受傷初期に看護職に求められるケアの方向性を明らかにすることであった。そのための研究の実施経過は、中途失明者の生活移行期にあたる生活訓練の場での参加観察およびインタビューによる追加データの収集、および平成12年度、13年度の収集したデータの分析を同時に進めていった。
集められた事例は12例で、インタビューによる質的データは、複数の研究者で、1事例あたり約3回の分析と、事例間の比較検討をくり返し実施した。その結果、対象が語った内容は、「視覚障害にいたった経緯」「受傷前の生活と受傷後の生活」「受傷後の主観的な体験世界」「生活の立て直しに影響した要因」に分類された。このうち、主観的な体験世界では、主に受傷経緯によって左右される「障害者としての世界と健常者としての世界から見た自己」「受傷後の経緯に伴う揺らぎ」などのカテゴリーが、また、障害立て直しに影響した要因では、「生活の拡大を図る人の存在」「経済的な安定と保証」「残された視覚」「視覚障害者間の関係」などが抽出された。さらに比較検討によって、「受傷年齢」「価値観」「受傷前の生活」などの違いが、こうしたカテゴリーに関与していることが明らかになった。
看護の方向性として、(1)視覚障害特性に対するケアとして環境調整、時間感覚を伝える調整、生活技術の調整、(2)受傷時期に対応したケア:初期症状出現期における生活の調整、発症直後からの安全の保障、生活技術の各時期における心理的サポート、(2)受傷年齢に応じたケアが必要であると考えられた。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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