2000 Fiscal Year Annual Research Report
大腸癌患者の免疫能とQOLに対する心理療法(看護介入)の効果
Project/Area Number |
12877411
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Tohoku Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
織井 優貴子 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 講師 (50285681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福土 審 東北大学, 大学院・医学系研究科・人間行動学, 教授 (80199249)
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Keywords | 大腸癌 / QOL / Writing / 免疫機能 / SF-36 / SIRI(簡易対人関係反応尺度) / 看護介入 / 心理療法 |
Research Abstract |
外科治療を受ける大腸癌患者に簡便な心理療法を行うことにより、大腸癌患者のQOLが向上し、免疫機能が改善するとともに予後が改善する、という仮説検証を目的とする。さらに、大腸癌患者の心理特性が予後に及ぼす効果も検討し、psycho-oncologyにおける看護の役割について考察する。 平成12年度は、質問紙の作成、面接内容の検討、生理学的検査項目の選定、倫理委員会での審査後、患者を選定し、研究例(心理介入群30例、非介入群30例)を目標に調査を開始し、次の要領で研究を進めている。 1)対象の選定:大腸進行癌患者60例。(福土) 2)方法:randomized controlled trialで施行する。(心理療法群、対照群各30例) 【倫理的な配慮】東北大学医学部倫理委員会に「倫理審査申請書」を提出し、患者のプライバシーの確保及び人権等の保護について十分配慮する。同委員会の承認を得、研究を開始した。インフォームドコンセントは、いずれの患者についても面接法にて、研究の目的を文書及び口頭にて説明し了解を得る。(織井)了解が得られたら、(1)質問紙調査(2)心理療法(看護介入)(3)採血を行う。 1.質問紙の内容:生活習慣、SIRI(簡易対人関係反応尺度)、SF-36(QOL指標)、STAI、HO(Duke-hostility scale)、BDI、GSRS、MMPI 2.生理データ項目:、CBC、TP、CRP、IL-6、IL-1b、cortisol、noradrenaline、NKCA。 3.心理療法(看護介入)(患者1人につき、術前3回、術後2回)(織井) ◎術前面接 第1回:インフォームドコンセントと質問紙の配票調査及び次回面接の予約。 第2回:(術前1週間)心理療法群のみ「Writing」を行う。第2回面接日を含め、3日間、連日20分間、今までで心に残っていること、辛かったこと、強い衝撃を受けたこと等を記録用紙に書いてもらう。2日後、第3回面接を行う。 第3回:患者の話を「聴く」ことのみとし、記載事項については直接は触れない。対照群はライフスタイルを記載することとし、第1日目は1日の日常生活スケジュール、第2日目は週間生活スケジュール、第3日目は食生活を記入させる。対照群との面接は非受容的とし、ライフスタイルの助言にとどめる。 ◎術後面接:手術2週間後、4か月後に質問紙の回答を求める。(面接法) 上記の症例数3月現在、介入群5例、control群5例であり、現在も調査中であるが、介入群の心理安定度が高い印象を得つつある。
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Research Products
(1 results)