2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12878009
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
田中 宏暁 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (00078544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
庄野 菜穂子 佐賀医科大学, 医学部, 講師 (60223674)
田中 守 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (00163577)
朔 啓二郎 福岡大学, 医学部, 教授 (40183371)
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Keywords | レニンアンギオテンシン / ACEgenotype / 筋バイオプシー / 筋繊維組成 |
Research Abstract |
レニンアンギオテンシン系の最も重要な酵素であるアンギオテンシン変換酵素をコードする遺伝子にはI/D多型に注目し、陸上選手(短距離21名、中距離20名、長距離15名、フィールド6名)のACE遺伝子多型頻度を日本人の平均頻度(Ishigamiたち;II型=36%、ID型=48%、DD型=16%)と比較した。ACE遺伝子I/D多型は抹消血白血球より抽出したDNAをもとにPCR法を用いて多型部位を増幅し、アガロースゲル電気泳動法で分離した後、エチジウムブロマイドで染色して紫外線下で観察した。 その結果全体では日本人の頻度と比較して有意な差は認められなかった。種目別に見ると短距離群はII型=38%、ID型=38%、DD型=24%、中距離はII型=45%、ID型=35%、DD型=20%長距離群はII型=60%、ID型=27%、DD型=13%であった。短距離に比べ中距離、長距離と持久型の種目ほどII型が多くなる傾向がみられ、長距離選手ではII型の出現頻度が一般人に比べ有意に高いことがわかった。 また成人30名について大腿4頭筋の筋バイオプシーを終了し、筋繊維組成と遺伝子多型との関連を追及しているところである。
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