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2001 Fiscal Year Annual Research Report

グローバル化と地域スポーツ―国際大会が開催地以外の地域に及ぼす社会的影響―

Research Project

Project/Area Number 12878010
Research InstitutionNayoro City University

Principal Investigator

鈴木 文明  市立名寄短期大学, 助教授 (90196866)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大坂 祐二  市立名寄短期大学, 助教授 (70289677)
大沼 義彦  北海道大学, 教育学部, 助教授 (70213808)
前田 和司  北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (30229299)
Keywords地域スポーツ / オリンピック / ワールドカップ
Research Abstract

北海道の3つの地域((1)別海町・(2)常呂町・(3)下川町)における地方文化としてのスピードスケート、カーリング、スキージャンプが、それらの地域においてスポーツ資源となっていった集積過程をたどった。そしてさらに、この3つの地域から輩出され、現在その地域に在住しているオリンピック選手及びワールドカップ選手を地域生活者として捉え、彼らから国際大会が開催地以外の地域に及ぼす社会的影響について調査を実施した。
(1)別海町において、スケート競技が町内に普及拡大していく過程で、各地区にスケート活動を支える「生活拡充集団」が生成された。その生活拡充集団は、生産に関わる新たな社会関係をも形成するとともに、スケートを別海町の地方文化として醸成し根づかせてきた。また、オリンピック選手であったM氏が一人の地域住民として再び受け入れられていく過程において、別海町のスケート文化の存在が重要な「場」を提供していた。
(2)常呂町では、「常呂カーリングホール」の建設を契機として、カーリングチームが急増し、優秀な選手を抱えるようになるが、農業や漁業に従事するものも多く、彼らは一年間というスパンで生活を考えなければならず、スポーツだけに集中することは困難である。長野オリンピックを断念したS氏の事例や、ソルトレークオリンピック女子代表選手(実際プレイした4名中、1名が家事手伝い、1名が主婦、2名がいわゆるフリーター)のように、その経済的社会的基盤に問題を抱えている。
(3)下川町にある下川商業高は、昨春何人かの有望なジャンプと複合の新人を入学させた。Uターンし現在役場職員の元ワールドカップ選手がコーチであること、下川ジャンプ少年団の指導実績、ジャンプ選手を支援する地域性等とともに、この地域で育ち世界ジュニアジャンプ大会で二位になったI君が下川商業高校に入学したことが大きく影響している。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2014-01-22  

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