2002 Fiscal Year Annual Research Report
マルチメディア生活環境下での光刺激画像の安全化のための基礎的研究
Project/Area Number |
12878014
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 哲也 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (20252546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 幸利 国立療養所静岡神経医療センター, 小児科医長(研究職)
大谷 芳夫 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (00192518)
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Keywords | 光感受性発作 / 光刺激画像 / 安全化 / TV / 計測 / 色 / マルチメディア / 生活 |
Research Abstract |
ディスプレイ上に2色が交互に表示する光刺激画像について,任意の色の組み合わせで表示する光刺激画像表示システムを用いて視感評価実験を行った.また,光刺激画像の光学物性の測定を行い,測定された物理量と視感評価実験で得られた感覚量との関係について解析した.以下に,これまでに行った具体的な研究内容を示す. 1.光刺激画像表示システムの開発と改良 昨年度開発したコンピュータディスプレイ上に提示する光刺激画像表示システムを色相,明度,彩度ごとに色の組み合わせを変えるように改良した. 2.光刺激画像の光学物性の測定 新たに作成した画像色について,分光輝度計を用い,その光学物性を測定した. 3.視感評価実験 新たに作成した光刺激画像に対して,被験者は光過敏性てんかん患者ならびに健常者について別々の視感評価実験を行った.すなわち,光過敏性てんかん患者に対しては,研究機関の倫理委員会の承諾と患者の両親の承諾を得て,注意深く発作誘発の有無を確認し,光刺激画像の光学特性との関係を調べた.また,健常者に対しては,評価項目を"見づらさ感"ならびに"速さ感"として視感評価実験を行い,光刺激画像の光学特性との関係を調べた. これらの結果,発作誘発に関しては色彩(光の波長特性)が影響すること,また,見づらさ感も色の組み合わせによって影響を受けることがわかった.しかし,速さ感については,明度ならびに彩度を変化させた光刺激画像では,あまり影響を受けないことがわかった. またさらに,上述の感覚工学の見地からの実験と平行して,医学的見地から光感受性発作への色の影響について,また,心理学見地から人間の色知覚についても実験・解析を行った.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Saori Kitaguchi, Tetsuya Sato: "Colour Appearance of Flash Image Displayed on Computer Monitor"Proceedings of the AIC Color 2002. (in press).
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[Publications] Yoshio Ohtani: "Temporal summation of magnetic response to chromatic stimulus in the human visual cortex"Neuro Report. Vol.13, No.13. 1641-1644 (2002)