2000 Fiscal Year Annual Research Report
医食同源への分子栄養学的アプローチ;スパイシーフードの感染防御免疫増強効果
Project/Area Number |
12878020
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
国松 己歳 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (70145746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 康彦 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (50254280)
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Keywords | トウガラシ / コレステロール / HDL / カプサイシン / サイトカイン / MBP |
Research Abstract |
今年は、コレステロール添加高脂肪食で飼育したウィスター系ラットを用いて、カプサイシノイドやカプサイシン配糖体を摂取させ血清脂質に及ぽす影響と腸管収縮効果と免疫系サイトカインを検討した。ウイスター系ラットを用い、1)コレステロール添加高脂肪食を投与した対照群、2)対照群にそれぞれトウガラシ粉末10%、3)カプサイシノイド0.03%、4)カプサイシノイド配糖体0.03%を添加し、ペアフィーデイングとした。飼育は個別ケージで4週間行い、飼育終了前3日間糞を採取し、コレステロール排泄率の測定に用いた。トウガラシ粉末、カプサイシノイド、カプサイシノイド配糖体を添加した群は対照群に比べ、血清T-chol、LDL-chol、TGは低下し、特にトウガラシ群、カプサイシノイド群の血清HDL-cholは上昇した。トウガラシ辛味成分による血清コレステロールの改善が認められた。カプサイシノイド群は肝臓TLが、カプサイシノイド配糖体群は肝臓TLとTGが低下し、2群とも糞中chol排泄率が増加した。トウガラシ粉末、カプサイシノイド、カプサイシノイド配糖体を添加したコレステロール添加高脂肪食を摂取したラットにおいて血清コレステロール値が改善することが明らかになった。血清コレステロール値の改善のメカニズムはカプサイシン類を含む飼料を食べたラットでは糞中chol排泄率が増加したことからカプサイシン類によるはコレステロール吸収の抑制による事が示唆された。そこでモルモットを用いカプサイシノイドによる腸管収縮作用を検討したところ強い収縮弛緩が認められ、それがカプサイシン類によるコレステロール吸収の抑制に関与しているものと思われた。なおサイトカインとしてIL1,IL2,IL6,IL12,INF,TNF,MBPに対するペプチド抗体やその抗体チップを作成中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Fujiwara,S.Takeo,N.Otani,Y.Parry,D.A.D.Kunimatsu,M.: "Epiplakin, a novel member of the plakin family originally identified as a 450-kDa human epidermal autoantigen : Structure and tissue localization."J Biol Chem. (in press). (2001)
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[Publications] Muro,N.Azuma,H.Onouchi,M.Kunimatsu,Y.Tomita,M.Sasaki,: "Autoepitopes on autoantigen CENP-A are restricted to the N-terminal region, which has no homology with histone H3"Clinical & Experimental Immunology. 120. 218-223 (2000)
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[Publications] Chiang KC,Goto S,Chen C,L,Lin CL,Lin YC,Kunimatsu M,: "Clusterin may be involved in rat liver allograft tolerance"Transplant Immunology. 8. 95-99 (2000)