2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12878064
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
松本 健一 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (70219492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門田 暁人 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (80311786)
島 和之 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (40263438)
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Keywords | ユーザインタフェース / アイカメラ / GUI / ビデオ閲覧 / 生物・化学実験 |
Research Abstract |
拡張視線インタフェースの適用対象(Windows98上のアプリケーションソフト)のユーザインタフェース上で行われる操作を整理し,各操作をより基本的な操作(プリミティブ操作)に分解した.更に,プリミティブ操作のうち視線で操作するものとそれ以外のものを区別した.具体的には,アプリケーションソフトのボタンを選択する操作において,「マウスカーソルの移動(移動操作)は視線で,操作対象であることの確認(確定操作)はマウスのクリックで,それぞれを行う」とした. 拡張視線インタフェースの具体例の一つとして,「生物・化学実験向け資料閲覧インタフェース」の設計と実装を行った.生物・化学実験では,実験手順書に従って煩雑な作業を正確に実施する必要がある.文章だけでは説明の難しい作業については,作業の様子を撮影したビデオ(解説ビデオ)が作成される場合もある.しかし,実験中,実験者の両手は塞がっている. 設計,実装したインタフェースでは,手順書とビデオ映像は閲覧用ディスプレイに表示される.手順書のページめくり等は,対応するアイコンに視線を向け,フットペダルを踏むことで行う.また,ビデオ映像は視線を向けると再生され,視線をそらすと一時停止する. 「アジの解剖実験」を対象として,実装したインタフェースの評価実験を行った.1時間ほどの解剖実験において,実装したインタフェースを使用しなかった5名の被験者(実験者)では,操作ミスが平均6.6回,操作順序ミスが平均1.8回発生した.一方,実装したインタフェースを使用した使った5名の被験者(実験者)では,操作ミスも操作順序ミスも発生しなかった.また,実験後に行った被験者に対するアンケートの結果からは,ディスプレイ表示される手順書にビデオ映像による説明が加わると,解剖実験で行う操作やその順序が非常に理解しやすくなることも確認できた.
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Research Products
(1 results)