2002 Fiscal Year Annual Research Report
バーチャルファクトリー(仮想工場)を構築するための基礎研究
Project/Area Number |
12878067
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
植竹 俊文 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (20305288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹野 健夫 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (10305302)
菅原 光政 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 教授 (60196706)
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Keywords | バーチャルファクトリー / XML / EDI / 水産加工品 / シミュレーション |
Research Abstract |
大手企業に部品等を供給している多くの中小製造業は、高水準な技術力を保有しているにもかかわらず、組織的活動を含めた企業力において脆弱なため、それを効果的に発揮できない状況にある。その対応には、企業系列を越えて各企業が保有している技術・管理の情報を共有化することが効果的である。本研究では、複数の企業の業務分析から得られた業務の機能や情報を一元的に管理するバーチャルファクトリーを構築し、情報や業務を共有することによる有効性を実証実験を通して明らかにした。具体的には、生鮮食料品を受発注システムの解析と、受注の際に必要な情報である品目コードの共有化の解析を対象とした。 平成12、13年度は、生鮮食品のサプライチェーンを対象として、材料の品質面を重視した材料供給の決定モデルを提案した.このモデルを実現させるためには,材料の保管方法と保管数量を決定する仕組みが必要である.その決定支援システムを構築し,実験を行った.実験結果から,材料保管方法が製造のパフォーマンス(品切れ率,腐敗率,非冷凍率,最大在庫量)に与える影響を明らかにし,提案モデルの有効性を検証した. 平成14年度は、中小企業を含むよりオープンな企業間取引のウェイトが増してきており、情報交換方式の標準化のために、EDIの現状を調査し、XMLDBによる受発注の基本取引への適用を試みた。受発注実験システムを構築し、様々なデータパターンにより情報の送受信が正しく行われることを確認した。この成果は、平成14年9月25日の情報科学技術フォーラム(FIT2002)で発表した。今後は、メッセージをXMLに変換して処理を行うだけではなく、XMLデータ交換において基本となるメッセージ形式と、固有の事情や周辺環境の変化にある程度柔軟に対応できるような拡張方法が必要だと考えられる。
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