2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12878134
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
松川 通 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (30219414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 聖 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10019614)
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Keywords | キンギョ / 神経再生 / 遺伝子ノックアウト |
Research Abstract |
1)遺伝子の単離。我々は網膜で働いている遺伝子をノックアウトし、その働きを調べるつもりである。最初に、神経再生に関わる遺伝子をノックアウトするつもりであるので、まず、cDNAのクローニングを行っている。クローニングは順調に進んで、神経再生時に発現が増加する遺伝子として、トランスグルタミネース、プルプリンなど10種類ほどを単離して、発現の時期、働きなどを研究している。これらから、さらにゲノミックDNAをクローニングする予定である。 2)遺伝子導入。ゼブラフィッシュへの遺伝子導入は理化学研究所の岡本先生に教えていただいた。現在GFPを試験的に導入している。GFPに適当なプロモーターをつなぐことで、遺伝子をノックアウトするばかりでなく、遺伝子の発現について調べることができるので、発現に関しての研究も併せて行うことにした。 3)アンチセンスオリゴヌクレオチド法。さらに、キンギョを使用した簡便なノックアウト法として眼球にアンチセンスオリゴヌクレオチドを注入し目的とする遺伝子をノックアウトする手段が有効ではないかと考えて、アンチセンスオリゴ法も試みることにした。トランスグルタミネースに対するアンチセンスS-オリゴを作成した。作成に当たっては2次構造を作りにくいところを選んだ。これをキンギョ眼球に注入し、トランスグルタミネースmRNAの量が減少するかどうか調べた。また、どの程度の期間mRNAが減少するかを検討した。この方法は眼球に関してはかなり有効な方法であると思われるので、この方法をさらに検討していきたいと考えている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Devadas, M. et al.: "Changes in NADPH diaphorase expression in the fish visual system during optic nerve regeneration and retinal development"Neurosci. Res.. 40. 359-365 (2001)
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[Publications] Arai, K. et al.: "A simple estimation of peroxisomal degradation with green fluorescent protein-an application for cell cycle analysis"FEBS Lett.. 507. 181-186 (2001)
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[Publications] Liu, Z.W. et al.: "Na, K-ATPase alpha 3 subunit in the goldfish retina during optic nerve regeneration"J. Neurochem.. 80. 1-8 (2002)
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[Publications] Devadas, M. et al.: "New Insights Into Retinal Degenerative Diseases, Edited by Anderson et al., Kluwer Academic/Plenum Publishers"A multidisciplinary approach to investigating optic nerve regeneration in the goldfish. 153-161 (2001)