2001 Fiscal Year Annual Research Report
リボザイム誘導システムを具備する細胞・個体レベルの遺伝子発現調節実験系の開発
Project/Area Number |
12878162
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Research Institution | Central Institute for Experimental Animals |
Principal Investigator |
水島 友子 財団法人実験動物中央研究所, 研究プロジェクト推進センター, 研究員 (90311240)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 等 東海大学, 医学部, 講師 (20191273)
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Keywords | Ribozyme / Tetracyclin / Inducible System / mice / Transgenic / Insulin / Min-6 |
Research Abstract |
本研究は、テトラサイクリンによる発現誘導システム(Tet-System)の影響下にリボザイムを組み込み、培養細胞又は動物個体において特定遺伝子の発現または破壊の時期、量などを外部から調節できるシステムを確立することを目的としている。 本年度は、動物個体において作動するテトラサイクリン誘導システムを構築するため、マイクロインジェクションによりテトラサイクリン誘導システム及び、レポーター遺伝子(Luciferase)を組み込んだダブルトランスジェニック(Tet/Luc Tg)マウスを作製し、解析を行った。 トランスジーンの導入の有無は、PCR(Plymerase Chain Reaction)法により確認し、Tet-System及びレポーターの導入された個体について交配を行い、子孫個体の内よりTet-System導入個体を多数得た。 導入遺伝子の発現量および、テトラサイクリンによる発現誘導の応答性を確認するため、Tet-System導入マウスに適当濃度の誘導剤(Tetracyclin, Doxicyclin)を経口投与にて与え、適当な時斯にマウス尻尾の一部又は血液を採取し、必要な蛋白質分画を抽出した。これら抽出物を用いて、Luciferase Assay及び、ウエスタンブロッティングを行い、レポーター活性の経時的変化と、投与した誘導剤濃度との相関を見ることにより導入遺伝子の発現量及び発現誘導の応答性を解析した。 また、系の保存のため、Tet-System導入個体メスより卵を採取し、凍結保存を試みた。
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