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2000 Fiscal Year Annual Research Report

魚の側線感覚細胞はせん断速度センサとなりうるか?

Research Project

Project/Area Number 12878164
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

佐藤 正明  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30111371)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大橋 俊朗  東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (30270812)
松本 健郎  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30209639)
Keywords魚 / 側線 / 感覚細胞 / せん断速度 / メカノセンサ
Research Abstract

1.側線の感覚細胞の単離と培養
魚の側線に関する過去の研究の調査を行ったところ,カジカ,イワシ,メダカ,マス,金魚などの魚が利用されている.側線には,音や圧力を感知する機能がそなわっていることはよく知られているが,速度あるいは加速度を感知するセンサがそなわっているか否かについては不明な点が多い.上記魚の中で,カジカはセンサが比較的大きく,かつ分散しているために本研究の目的に合致しており,当初カジカを使用する計画をたてていた.しかしながら,カジカは肉食の魚であり,現在は入手が困難になっている,本研究は萌芽的であり,本格的な研究に移行する前のスクリーニング的な研究であるとの位置づけており,入手が容易で過去に側線に関する研究が実施されている金魚を使用することにした.
現在,金魚の皮膚表面にある側線細胞の単離を試みている段階である.具体的には蛋白分解酵素であるコラゲナーゼ,あるいはエラスターゼを利用して単離を行っている.これらの蛋白分解酵素は,血管などの組織から細胞を単離する際に用いられるものであり,当研究室では,これまで平滑筋細胞の単離を行って成功している.これら蛋白分解酵素の種類,濃度,処理時間を種々変えて最適の条件を見つけるべく実験を実施中である.
2.側線の感覚細胞に対するせん断応力負荷と応答の有限要素モデル解析
実験による現象解明に加えて,最近当研究室において開発したせん断応力負荷に対する内皮細胞の応答モデルを発展させて側線の感覚細胞に適用できるモデルの開発を進めつつある.これにより,実験との対比を行い,感覚細胞のせん断速度感知機構の解明の一助とする予定である.

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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