2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12894017
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
小川 琢治 愛媛大学, 理学部, 助教授 (80169185)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉浦 健一 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (60252714)
松本 卓也 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (50229556)
芳賀 正明 中央大学, 理工学部, 教授 (70115723)
石田 敬雄 産業技術総合研究所, 機械技術研究所, 研究官
田中 彰治 分子科学研究所, 分子物質開発センター, 助手 (20192635)
|
Keywords | 分子スケールエレクトロニクス |
Research Abstract |
本研究計画は、物性科学の総力戦となる挑戦的課題である「分子スケールエレクトロニクス」を実現する上でこれまでに指摘されてきた問題点の解決に向けての研究成果を報告すると共に、将来的なテーマを明らかにするためのワークショップを開催すること、その中でこれまで人的交流の少なかった分野(特に電子工学分野)への働きかけを行い、共同研究の芽を作り出すこと、を目的として行った。 ワークショップは、平成12年11月6-8日に松山において「第3回分子エレクトロニクス研究会」として開催した。その中で、口頭発表19件、ポスター発表35件を行い、総参加者150名により議論を行った。日立、日本電子などの先端電子産業で研究を行っている研究者や、大学の電子系あるいは数理系の研究者にも議論に参加していただき、次世代の電子技術の一つの選択肢としての「分子スケールエレクトロニクス」についての議論を深めることができた。目的の一つであった「異分野間の人的交流」も実現することができた。有機物性の実験、理論における第一人者の先生方にもご講義をいただき、その中で「分子スケールエレクトロニクス」研究の位置づけを明らかにすることができた。 組織作りについても議論を行い、「研究者の分野的な広がりが広くこれまでの学会では覆いきれない」ことは、ほぼ全員の意見の一致を見たが、既に多くの既存の学会に属しておられる研究者が多く、更に新たな組織を作ることは困難であることから、電子的ネットワークを利用した組織を作ることとした。 研究会後も、主たる班員と会合を行い、研究の現状と方向性についての調査と議論を行った。これらの調査・議論の内容をまとめた冊子を作成して、全国の主たる研究者、研究機関に配布する予定でいる。
|