2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12897017
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
寺田 善博 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (30038898)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野首 孝祠 大阪大学, 歯学部, 教授 (80028753)
大山 喬史 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (50064366)
川崎 貴生 北海道大学, 歯学部, 教授 (90002229)
古谷野 潔 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (50195872)
赤川 安正 広島大学, 歯学部, 教授 (00127599)
|
Keywords | 補綴診療 / 診療評価 / データベース |
Research Abstract |
これまで大学組織の評価は数値化の可能な研究業績のみで評価され,もう一方の機能である教育,臨床は評価対象とはならなかった.しかし大学改革が進む今,組織,個人がなんらかの形で外部評価されるのは必須であり,総合的に組織,個人を自らが点検し,定期的に評価してこれを記録しておくことは極めて重要な課題であり,さらには補綴医療を活性化するためにも必要なことと考える. 補綴診療内容の評価については,日本補綴歯科学会として取り組む課題であると思われるが,全国29歯科大学・歯学部それぞれ置かれた立場の違いなどから,最初から歩調を合わせることは非常に困難であると思われる.そこで,まずは5大学で補綴診療内容について調査を行い,診療評価の基準化を検討し,基本案として合意が得られたところで,全国立大学,さらには公私立大学にも呼びかけ,日本補綴歯科学会としての診療評価の基準化およびデータベース化を実現していきたいと考えるものである.同主旨のもとに5大学における診療内容を調査し,診療評価のための基準化,さらには公開を前提としたデータベース作成の準備をするために,以下の計画で「診療評価のための5大学プロジェクト会議」を開催した. 1 各大学の現状説明 5大学における診療体系の把握と独自の補綴診療データベースを作成している北海道大学,大阪大学の現状説明・内容分析・検討を研究組織全員で行い問題点,改善点を抽出した. 2 診療評価のための項目立ておよび検討 抽出された問題点,改善点を検討し,診療評価項目を選定のための検討を行った. 3 各項目の評価方法の検討 5大学が共通のデータベース運用を実際に試行することを当面の目標とし,共通の基準で診療内容を評価することのできる項目を検討した. 今後これらを基に,5大学で共同運用可能な試作データベースシステムの稼働のために,診療評価の基準化のさらなる検討が必要である.
|