2000 Fiscal Year Annual Research Report
未利用菌類の資源化による新分子の発見と環境保全型物質生産
Project/Area Number |
12897022
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
石橋 正己 千葉大学, 薬学部, 教授 (90212927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小鹿 一 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (50152492)
大島 吉輝 東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (00111302)
太田 富久 金沢大学, 薬学部, 教授 (50108560)
飯田 彰 京都大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (40202816)
貫名 学 山形大学, 農学部, 助教授 (20113970)
浪越 通夫 東京水産大学, 水産学部, 教授 (30189196)
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Keywords | 未利用菌類 / 資源化 / 天然物 / 環境保全 / 新分子 / 持続的供給 / 野外採取 / 人工培養 |
Research Abstract |
本企画調査研究は、将来、「特定領域研究」への申請を視野に入れて、これまであまり科学者が手がけて来なかった未利用菌類を対象として、新規有用物質の探索ならびに持続的資源化システムの開発をめざすものであり、本年度の活動実績は以下の通りである。 1.研究打合わせ会議の開催:本企画調査研究の活動の一環として、研究打合わせ会議を平成12年9月8日学術総合センターで開催した(研究組織メンバー6名参加)。活発な意見交換の結果、将来の「特定領域研究」への申請のためには、(1)メンバー個々のさらなる研究実績の積み重ね、および(2)シンポジウムならびに総説特集の出版等による本研究分野の啓蒙活動を行うことが必須であるという結論に至った。従って本研究課題のもと企画調査研究を平成13年度も継続させることが重要であり、平成13年秋に特定領域研究(B)を申請するという計画を立てた。 2.シンポジウム開催と総説出版:上記会議の結果に基づき、(1)シンポジウム開催、(2)総説出版に関して、具体的活動を行った。(1)平成13年度日本生薬学会年会における公募シンポジウムに「未利用菌類の資源化」というタイトルで申込み、採択された。従って、平成13年9月8日(土)金沢において開催することが決定した。第2回目の同シンポジウムの開催も平成14年春に計画している。(2)中編あるいは短編の総説を各メンバーが執筆することで合意し、日本農芸化学会から出版されている「化学と生物」誌への投稿を同誌編集委員へ申込んだ。編集委員会で議論後、既に一部のメンバーへの執筆依頼が来ている。 3.セミナー活動:関東地区では、微生物(菌類)を対象とした天然物化学研究者・学生が集うセミナーとして、「菌化学セミナー」が毎年開催されており、平成12年度も10月28日に明治薬科大学で第12回目が開催され、研究代表者およびその研究室メンバーが参加・発表した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Y.Suzuki: "New Cyclic Depsipeptide Antibiotics, Clavariopsins A and B, Produced by an Aquatic Hyphomycetes, Clavariopsis aquatica.2.Structure Analysis."Journal of Antibiotis. 54・1. 22-28 (2000)
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[Publications] J.Gao: "Three New Phenylethanoid Glycosides from Caryopteris incana and Their Antioxidative Activity"Chemical and Pharmaceutical Bulletin. 48・7. 1075-1078 (2000)
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[Publications] Y.Takaya: "Novel Aromatic Substances, Dictyomedin A and B, from Dictyostelium Cellular Slime Molds and Their Inhibitory Effects on Dictyostelium Development"Tetrahedron Letters. 42・1. 61-63 (2001)
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[Publications] M.Ishibashi: "Laboratory Culture of the Myxomycetes : Formation of Fruiting Bodies of Didymium bahiense and its Plasmodial Production of Makaluvamine A"Journal of Natural Products. 64・1. 108-110 (2001)
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[Publications] M.Namikoshi: "Isolation and characterization of bioactive metabolites from marine-derived filamentous fungi collected from tropical and sub-tropical coral reefs" Chemical and Pharmaceutical Bulletin. 48・10. 1452-1457 (2000)
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[Publications] 前田靖男: "モデル生物:細胞性粘菌"アイピーシー. 384 (2000)
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[Publications] 貫名学: "ライフサイエンス系の基礎有機化学"三共出版. 195 (2000)