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2000 Fiscal Year Annual Research Report

ケヤキの年輪解析による過去の気候復元をめざした日韓共同研究の組織化

Research Project

Project/Area Number 12898015
Research InstitutionToyama Medical and Pharmaceutical University

Principal Investigator

加藤 輝隆  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (80115162)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 野堀 嘉裕  山形大学, 農学部, 助教授 (80237867)
末田 達彦  愛媛大学, 農学部, 教授 (90109314)
野田 真人  北海道大学, 農学部・附属中川地方演習林, 助教授 (00101238)
鈴木 三男  東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80111483)
片山 幸士  京都大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (30026512)
Keywords年輪年代学 / 気候復元 / 地球温暖化 / ケヤキ / 年輪幅 / 日韓共同研究
Research Abstract

国内ではスギ,ヒノキ,コウヤマキなどの針葉樹について過去約2,000年間におよぶ年輪幅標準パターンが作成されているが,これらの樹種は本州以南の日本に限局して分布する。本研究は日本列島のほか朝鮮半島にも分布するケヤキの年輪を解析し,過去の気候を復元する際の問題点を事前に検討するために企画された。単年度の企画調査ではあるが,日本各地のケヤキの生育状況を把握するとともに,寺院や神社の建築部材の年輪画像を効率的に収集する方法についても検討した。
平成12年の8月,9月,12月にはのべ4名の班員が訪韓し,韓国側共同研究者の協力を得て韓国国内のケヤキの生育状況や建築部材としてのケヤキの利用状況について情報収集を行った。また,同年12月に京都市で開催された,研究打合せ会議参加のために来日した海外共同研究者を京都や奈良市内の寺社のほか,国の重要文化財に指定されている勝興寺(富山県高岡市)の修理現場などに案内し,日本の寺社建築におけるケヤキの利用状況や低山帯に自生するケヤキの生育状況について説明した。研究打合せ会議には海外共同研究者を含む4名の年輪年代学研究者を韓国から招き,ケヤキを用いた年輪解析の可能性や古気象に関連するさまざまなデータの収集方法などについて意見交換を行った。その結果,試料の収集など困難な点も多いが解析可能であることが共通の認識として得られた。さらに,東アジアモンスーン地帯の気候復元を進める上で,ケヤキに限定せず他の樹種についても日韓両国のみならず,より広範な国々の間で共同研究を進めることが重要であると結論付けられた。

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Published: 2002-04-02   Modified: 2016-04-21  

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