2013 Fiscal Year Annual Research Report
新規アセチル化制御因子・Xによるグロビン発現制御機構の解析
Project/Area Number |
12F02083
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
杉山 大介 九州大学, 医学研究院, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KULKEAW Kasem 九州大学, 医学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | 赤血球造血 / グロビン / ヒストンアセチル化 / 胎仔肝臓 / ヘモグロビン |
Research Abstract |
平成25年度は、マウスの赤血球造血における新規アセチル化制御因子Xの機能に関して、以下の通り検討を行った。(1)マウス赤血球造血におけるXの発現解析、(2)マウス赤血球造血におけるXの機能解析、(3)Xの機能解析のためのX欠損マウスモデルの作製。 (1)Xタンパク質の発現解析 Xの検出に使用可能な市販の抗体がなかったため、免疫細胞化学染色およびウェスタンブロット分析によってXを検出可能な抗Xウサギ抗体を作製した。Xタンパク質は、造血前駆細胞、未熟赤血球及び成熟赤血球の核および細胞質の両方に局在していた。また、造血前駆細胞が成熟赤血球へと分化するにつれて、Xタンパク質発現が増加した。 (2)Xの機能解析 マウス胎仔肝臓は、造血前駆細胞が未熟赤血球及び成熟赤血球に分化する部位であり、赤血球造血研究のモデルとして利用されている。Xは造血前駆細胞を未熟赤血球へと誘導し、またα-、β-グロビン遺伝子の発現を増加させた。さらに、クロマチン免疫沈降法を用いて、Xタンパク質が造血前駆細胞を成熟赤血球へと誘導する遺伝子の発現レベルを増加させることにより、マウスの赤血球造血を誘導することが明らかになった。 (3)X欠損マウスモデルの作製 (2)はin vitroにおけるXの機能解析であり、生体内におけるXの機能をより詳細に解析するためには、in vivoで解析可能なX欠損マウスモデルの作製が必要である。現在、Xの欠損に使用可能な雄マウスを2匹所有しており、X欠損マウスの繁殖を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Research Products
(5 results)