2014 Fiscal Year Annual Research Report
「帝国」日本と戦後におけるラジオ放送及び主体の政治学
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12F02313
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉見 俊哉 東京大学, 情報学環, 教授 (40201040)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JUNG Ji Hee 東京大学, 情報学環, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ラジオ放送 / 日本帝国 / 主体の政治 / 植民地放送 / 海外放送 / アジア・太平洋戦争 / 米軍占領期 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度行った具体的な作業は以下の1~2であり、その成果は3~5のようになる。 1.日本・韓国での資料調査:去年につづいて「帝国」日本の放送に焦点を当て、植民地での放送、東亜放送、そして海外放送に対する資料収集と分析に集中した。日本では東京大学、NHK放送博物館、早稲田大學演劇博物館、国立公文書館、国会図書館などで、韓国ではソウル大學、国会図書館などで資料を収集した。2.新しい資料を取り入れ、博士論文を修正・加筆した。3.「帝国」日本の東亜放送網を技術・施設の側面から批判的に再考した内容の論文を韓国の学術雑誌に投稿した結果、査読を通って2014年の5月に出版された。4.平成25年Asian Studies Conference in Japanで発表した論文(米軍占領期北海道で米軍の許可を得ずに行われたラジオ共同聴取が朝鮮戦争の際に起こした冷戦的パニックに対する批判的研究)を修正・加筆して日本語でメディア史研究会第240回月例研究会で発表した。この論文は終戦直後に北海道の農山村を中心に急速に広がったラジオ共同聴取施設が1950年に入ってアメリカ占領軍の北海道地区民事部(Hokkaido Civil Affairs Region)をパニックに陥らせ、それを規制・監視するための法案を成立させた一連の事件を批判的に検討する内容である。 5.共同研究プロジェクト「The Affect of Difference」の共編書の出版(出版社と交渉中)のため、平成25年に初稿を執筆した論文を加筆・修正し、編者に提出した。「帝国」であった日本放送の聴取者の多様な民族構成に焦点を当てた研究である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)