2012 Fiscal Year Annual Research Report
無機-有機複合ナノワイヤの歪制御と同時ドーピングによる高性能光デバイスの実現
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12F02316
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
藤井 稔 神戸大学, 工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DHARA Soumen 神戸大学, 工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | ナノロッド / ナノワイヤ / Si / ZnO / 無機-有機 |
Research Abstract |
平成24年度は、次年度以降の研究に向けて様々なナノワイヤを作製するための基盤づくりを行った。第一に、Hydrothermal法により合成石英基板上もしくはシリコン基板上にZnOナノワイヤ及び不純物(AL凡希土類元素等)をドーピングしたZnOナノワイヤを配向成長する技術の開発を行った。成長したZnOナノワイヤの結晶性、サイズ、形状、配向度、組成は、透過型電子顕微鏡観察、電子線回折、走査型電子顕微鏡観察、エネルギー分散型X分析により評価した。原料の組成、成長条件、成長基板の配置方法等の最適化を行い、シリコン基板上に垂直配向したZnOナノワイヤを成長することに成功した。また、不純物ドーピングがZnOナノワイヤの結晶性及び配向度に及ぼす影響を詳細に検討した。今年度にHydrothermal法によるZnOナノワイヤ成長の基盤がほぼ確立したため、次年度以降は予定通り(不純物ドープ)ZnOナノワイヤの非線形光学応答(主に第二次高調波発生)及び光電流特性に関する研究を実施することができる。第二次高調波発生に関しては、初期的検討を開始している。さらに、Hydrothemal法によるナノワイヤの成長と並行して、管状電気炉を用いた簡易CVDによりナノワイヤを成長するためのセットアップの立ち上げを行った。マスフローコントローラーを用いたガス導入系の作製と電気炉内の温度勾配の評価等が終了しており、来年度にナノワイヤ成長実験を開始する準備がほぼ整った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、実施期間が短いため次年度以降の研究をスムーズに実施するための基盤づくりを目的とした。 予定通り、全く異なる2種類のナノワイヤ成長装置を立ち上げると共に、Hydrothermal法に関しては成長条件をほぼ絞り込むことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
ナノワイヤ成長技術の開発を続けると共に、無期・有機複合ナノワイヤの作製を開始する。また、各種光学測定を行い作製にフィードバックをかける。
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Research Products
(1 results)