2013 Fiscal Year Annual Research Report
メコンデルタのマングローブ生態系における炭素貯留と循環
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12F02386
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
大森 浩二 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NGUYEN Tai Tue 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | マングローブ林 / 炭素循環 / 色素分析 / 安定同位体解析 / 生態系相互作用 / ベトナム / メコンデルタ / 堆積物コア解析 |
Research Abstract |
2013年度ではベトナム南部周辺域(CanGio)におけるマングローブ生態系において、以下のような調査・研究をおこなった。炭素貯留量の再評価 : 温暖化防止機能としての森林の炭素吸収貯留能の評価が必要とされているが、これまで行われてきた同様の研究とは異なり、その方法上必要な林床部からの亜酸化窒素・メタンなど他の温暖化ガス放出による炭素吸収貯留能相殺に関する修正項も考慮に入れ、炭素貯留量を再評価した。 マングローブ林生産有機物の機能に関する再評価 : ベトナム南部周辺域におけるマングローブ生態系の林床堆積物の炭素安定同位体比餌析から、北部は沿岸域からの植物プランクトン生産物の流入が、南部ではマングローブ林生産物がその多くを構成していることを明らかにしてきたが、本年度も引き続きベトナム北部と南部でこのような違いが生ずるマングローブ林の生産機構の構造的違いの解析をおこなうためのマングローブ林床部に堆積している有機物の定量化を行った。 新規の有機物起源同定法に基づく生態系相互作用の解析 : 同位体比分析及び色素分析を併用した方法で有機物源の分別精度を高め、マングローブ林生産物動態のより正確な評価を試みた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査に関しては計画通りに迫考できたが、同位体分析については、分析用ガスの世界的需給逼迫によりやや遅れていたが、今年度で取り返すことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
ベトナム南部のMekong河口域およびマングローブ林について、以下の分析・解析を行う。 (1)マングローブ生態系の炭素貯留量推定及び非CO2温暖化ガス放出量の推定 : 炭素貯留量を直接計測する。また、温暖化ガス(亜酸化窒素・メタン)放出による温暖化抑止効果の修正を加え、純炭素貯留能を評価する。 (2)マングローブ林生態系と周辺沿岸生態系との相互作用解析 ・マングローブ林生態系における有機生産物の同位体比分析及び色素分析による構成解析 ・マングローブ林生態系の有機生産物が周辺沿岸生態系に与える影響の解析
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Research Products
(3 results)