2014 Fiscal Year Annual Research Report
性ホルモンによるカリウムチャネル発現調節機構の解明
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12F02419
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
今泉 祐治 名古屋市立大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (60117794)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AZIZIEH Regis 名古屋市立大学, 薬学研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | BKチャネル / ユビキチン化 / アンドロゲン / 精管 / 抗アンドロゲン薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
性ホルモンによるカリウムチャネル発現調節機構の解明 本研究の目的は男性生殖器系組織での男性ホルモン受容体刺激による情報伝達系が、BKチャネル機能発現を制御している可能性と疾患との関連を明らかにすることである。男性ホルモンの影響を調べるため、雄性Wistar/STラットに対して去勢手術を行ったCAST群、擬似手術を施したSHAM群、CAST群にテストステロンを経口投与したTES群、溶媒のみを投与したVehicle群を用いた。ユビキチン系がBKαの分解に寄与し、アンドロゲン受容体刺激により、強く抑制される可能性を示唆する予備的結果を得ていため、ユビキチン連結酵素(E3)のサブタイプの同定を試みた。その結果、Nedd4 mRNAが精管平滑筋において、高発現していた。更に、CAST及びVehicle群で発現が上昇する傾向にあった。共免疫沈降の結果、CASTにおいて、BKチャネルと結合するNedd4のタンパク量がSHAMと比較して有意に多かった。前立腺のアンドロゲン受容体発現に対して、ユビキチンプロテアソーム系の活性化を介した負帰還機構として働く因子に、PMEPA1(Prostate Transmembrane Protein, Androgen Induced 1)が知られている。ラット輸精管においてこのPMEPA1が発現するか、またテストステロンによってその発現量が影響を受けるか否かについて検討した。その結果、CAST、Vehicle群において、PMEPA1 mRNAレベルが有意に上昇していた。この現象はテストステロンの投与によって消失した。これら結果は、去勢によるテストステロンの減少がPMEPA1の発現量の上昇と、ユビキチンプロテアソーム系の活性化を介して、BKチャネル発現量を減少させることを示唆している。ヒト由来の初代培養前立腺平滑筋細胞に対して遺伝子導入あるいはsiRNA等を用いてより詳細な検討を試みた。しかし、この培養細胞ではBKチャネルのタンパク質発現が低かったため、実験を進めることができなかった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)