2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12F02425
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
富澤 一仁 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 教授 (40274287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
XIE Pei-Yu 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 2型糖尿病 / 糖尿病黄斑症 / 小胞体ストレス / tRNA / Cdkal1 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、糖尿病黄斑症、とくにアジア人種の2型糖尿病患者に見られる糖尿病黄斑症の分子メカニズムを明らかにすることを研究目的として実施した。また糖尿病黄斑症の治療薬として硫化水素ドナーが有用であるか明らかにすることを目的として実施した。 ① アジア人種型糖尿病黄斑症モデル動物の作製・・・Cdkal1欠損マウスに高脂肪食を60日間常食させ、糖尿病を惹起させた。高脂肪食負荷により2型糖尿病を発症したCdkal1欠損マウスの眼底に糖尿病黄斑症の特徴であるドルーゼン形成が認められた。さらに糖尿病を惹起させたCdkal1欠損マウス網膜において、脈絡膜に新生血管の形成、および網膜色素上皮細胞間に離間している部位が認められた。 ② アジア人種型糖尿病黄斑症モデルマウスの網膜色素上皮細胞におけるtRNA修飾とERストレスの検証・・・①で作製したアジア人種型糖尿病黄斑モデルマウスから網膜色素上皮を単離し、同上皮におけるtRNALys(UUU)のチオメチル化修飾について野生型マウスと比較検討した。糖尿病黄斑症モデルマウスの網膜色素上皮では、チオメチル化修飾が野生型マウスと比較して有意に低下していた。またERストレスマーカー遺伝子の発現について定量PCR法にて比較検討した。アジア人種型糖尿病黄斑症モデルマウスの網膜色素上皮では、Bip、Xbp1、Gadd34の発現が有意に上昇していた。 ③ 硫化水素ドナーの糖尿病黄斑症抑制効果の検討。。。アジア人種型糖尿病黄斑症モデルマウスならびに野生型マウスから網膜色素上皮にNaHSを添加し、チオメチル化修飾について質量分析法にて検討した。しかし、いずれの濃度のNaHSもチオメチル化修飾に影響を及ぼさなかった。同様に8-nitro-cGMP-HSも効果を示さなかった。以上の結果から、硫化水素ドナーは糖尿病黄斑症を抑制する効果は無いと結論づけた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)