2012 Fiscal Year Annual Research Report
中国・日本で発生した大地震に対する国内外の宗教団体の役割に関する比較研究
Project/Area Number |
12F02808
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
SLATER David 上智大学, 国際教養学部, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
VESELIC Maja 上智大学, 国際教養学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 東日本大震災 / 石巻 / 仙台 / 陸前高田 / 福島 / 南三陸 / 被災者 / 復興 |
Research Abstract |
平成24年度に実施した研究の成果としては、交付申請時に予定していた通り、初年度は主に今後の研究のための準備期間とした。具体的な準備内容としては以下の通りである。 1."Tohoku Research Site"の設置。5つの地域の代表者たちと研究の協力を要請した。5つの地域とは、石巻、仙台、陸前高田、福島、南三陸の5ヶ所である。復興が進んでいる地域・遅れている地域、原発問題に直接的に携わっている地域など、様々な特徴がある地域と連携を図れるよう研究範囲となる地域を設置した。 2.上記の地域に住む被災者に対するインタビューを企画。質問事項を決定するための調査をし、実際にインタビューに協力してくれる地域・被災者への協力要請を実施した。幸い全ての地域で多くの協力していただける被災者の方に会うことができた。 3.被災者に対するインタビューの実施。これは我々研究者たち、及び学生たちが実際に現地を訪問することを要した。最終的には、この1年間のみで100本を上回るほどのインタビューを収集することに成功した。 4.現在はこれらのインタビューを録画したビデオ内容の文字起こし、更には英訳の段階にある。新しい機器の購入したことにより、順調に文字起こしや英訳を進めることができていると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請書に記載した通り、研究を進めるための準備を整え、多くのインタビューを実施できていて、更にはそのインタビューを学術的な研究資料にするためのシステムを構築しつつあるため。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の今後の推進方策については、前期で行った研究を続けると共に、研究範囲としている地域を拡大し、更にはインタビューの内容となる質問事項をより詳しく、具体的なものにする。そして、今後の研究に活かせるデータにするべく、データの管理・保管のシステム化を行う。
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