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2012 Fiscal Year Annual Research Report

細胞の致死回避に使われる染色体融合機構の解明

Research Project

Project/Area Number 12J00534
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

大野 悠子  大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(DC1)

Keywords染色体 / テロメア
Research Abstract

染色体末端間の融合は、染色体末端を保護するテロメア結合タンパク質の欠損や、老化によるテロメアの短小化などが引き起こす現象として知られている。しかしながら、染色体再編成を介して天然に起こる致死的状況を回避した細胞や個体では、テロメアの機能変化以外にも細胞内外の環境に応答した様々な反応が関与しているものと考えられる。本研究は正常なテロメア機能を持った細胞における染色体末端融合の分子機構を分裂酵母を用いて明らかにすることを目的とている。これまでに、染色体末端融合がサブテロメア領域で生じていることを明らかにしている。本年度はテロメアおよびその近傍に重点を置き、致死的状況に直面した細胞のテロメア長あるいはサブテロメア領域などについて解析を行った。致死的状況を導き、染色体末端融合を実験的に再現するアッセイ系としてセントロメア破壊アッセイ系を用いた。その結果、テロメア長の変化は染色体末端融合を誘導した場合でも野生株と変化は見られなかった。従って、染色体末端融合はテロメアの機能が維持されたままで生じているといえる。一方で、染色体末端融合により生き残った細胞は、サブテロメア配列に変化が見られるということを明らかにした。このことは染色体末端間の融合がよく知られているテロメアの短小化だけでなく、染色体末端の不安定化によっても引き起こされることを示している。現在、逆遺伝学的アプローチを用いて染色体末端融合に必要とされる因子の同定を試みている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度はテロメアに重点をおいた解析を行うことを計画していた。計画通りテロメア長の解析を行うことができ、またサブテロメア領域の不安定化と染色体融合との関連の一端を見出すことができたので、おおむね順調に進展していると判断した。

Strategy for Future Research Activity

今後まずは、染色体末端融合そのものに必要とされる因子を逆手遺伝学的手法を用いて探索していくことを予定している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 染色体の脱落を回避するゲノム再編成の分裂酵母を用いた解析2012

    • Author(s)
      大野悠子
    • Organizer
      日本遺伝学会
    • Place of Presentation
      九州大学(福岡県)
    • Year and Date
      2012-09-26

URL: 

Published: 2014-07-16  

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