2014 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトの態度・動機づけへの社会的・認知的影響の神経基盤の検討
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12J01341
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
出馬 圭世 玉川大学, 脳科学研究所, 特別研究員(SPD)
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Keywords | 社会性神経科学 / 態度 / fMRI / TMS |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年から行っている「認知的不協和に伴う態度変化においてpMFCが果たす役割の検討」を目的としたTMS(経頭蓋磁気刺激法)という装置を使った実験を4-6月にかけて行い、あわせて被験者60名分のデータを取得した。今後はデータ解析を経て、論文の執筆を行う予定である。当初予定していた損傷患者を対象とした研究はデータ収集に予定していたより多くの時間がかかることがわかったためTMSを使用した実験に切り替えた。セットアップに時間はかかったものの予定していたデータを全てとり終えることが出来た。損傷研究と同様にTMSを使った研究では、ある脳部位(TMSで刺激された部位)が想定される認知処理を引き起こしているか(因果関係)を検討でき、本研究ではpMFCという脳部位が認知的不協和に伴う態度変化を引き起こしているという結果が得られた。過去のfMRI研究から得られた知見を発展させ、TMSを用い因果関係を支持する知見が得られ、態度への認知的影響の神経基盤の理解を深めたという点で重要な知見であると考えられる。 また5-6月に玉川大学にて「社会的態度の脳内表象の解明」を目的としたfMRI(脳機能イメージング)実験を行い被験者23名からデータを取得した。Multi-Voxel Pattern Analysis (MVPA)という新しい解析方法を試すことを予定しており現在準備中である。 MVPAを用いた解析は当初の予定にはなかったが、実験・解析を行う上で新たに出てきた疑問を新しい解析手法を用いて検討するという方向に発展させることができた。さらに新たな解析手法を身につけることは自分の将来のキャリアのためにも有意義であると考えている。
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Research Progress Status |
本研究課題は平成26年度が最終年度のため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題は平成26年度が最終年度のため、記入しない。
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