2014 Fiscal Year Annual Research Report
神経におけるユビキチンリガーゼKLHL7の機能と制御
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12J01779
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
木越 悠 筑波大学, 生命環境科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ユビキチン / 網膜色素変性症 |
Outline of Annual Research Achievements |
BTB タンパク質である KLHL7 の変異は優性遺伝型の網膜色素変性症を起こすことが知られている。我々はこれまで、KLHL7がユビキチンリガーゼを形成し、病原性変異体はその機能を抑制することを明らかにした。しかし、KLHL7のユビキチン化する標的分子や機能、そしてその生理的役割の詳細はわかっていなかった。そこで本研究ではKLHL7 の機能とその生理的役割を解析することを目的とし、これまでKLHL7のユビキチン化基質候補の同定や細胞レベルにおけるKLHL7の機能解析を行ってきた。また本年度ではKLHL7のノックアウトマウスを作出しその解析を行うことでKLHL7のin vivo機能の解析を試みた。 KLHL7条件的ノックアウトマウスを作製し、Ayu-Creマウスと交配することで全身性のKLHL7ノックアウトマウスを樹立した。また、ノックアウトマウスより線維芽細胞を樹立し、これらを用いKLHL7ノックアウトの影響について検討した。 KLHL7のユビキチン化基質候補タンパク質がスプライシング機構において重要な役割を担う因子であることから、スプライシング機構に着目しKLHL7欠損の影響を検討した。KLHL7ノックアウト細胞では細胞内のsnRNA量の変化や、モデルターゲットのスプライシングの有意な変化が観察された。これらのことからKLHL7は基質の制御を介してスプライシング機構の調節に関わる可能性が考えられる。また、個体レベルでもKLHL7ノックアウトマウスの脳をはじめ一部の組織ではsnRNAの量変化が認められたことから、個体レベルにおいてもKLHL7がスプライシング機構の調節に関与していることが考えられた。現在はKLHL7ノックアウトマウスの脳の解析を行っており、より詳細な解析により神経系におけるKLHL7機能の更なる解明を目指している。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)