2012 Fiscal Year Annual Research Report
赤外・X線による埋もれた活動銀河の観測から探る超巨大ブラックホールと銀河の共進化
Project/Area Number |
12J02088
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
市川 幸平 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 活動銀河核 / 赤外線銀河 / 活動銀河核トーラス / 赤外線 / X線 |
Research Abstract |
24年度は、目標であった赤外線銀河内の埋もれた活動銀河核の探査を行い、赤外線光度が大きくなるにつれて埋もれたAGNの割合が増加することを、今までにない幅広い赤外線光度で示すことに成功し、その結果は現在論文としてまとめられている。今回の手法の利点は、近傍にある赤外線銀河のみでなく、日本が先頭に立って計画されている次世代の赤外線衛星SPICAを通して、将来的には遠方の銀河にたいしても適用が可能な点である。また、野辺山45メートルアンテナに新しく搭載された広帯域の分光装置の観測により、最遠方銀河の距離道程も並行して行っており、宇宙のさまざまな時代において、活動銀河核がどの程度活発であったのかを統一的に理解する取り組みを精力的に行っている。また、修士課程時代から継続して行っている、活動銀河トーラスに関する研究をまとめ、筆頭・共著者を含めると2本の論文を出版している。さらにアメリカに2ヶ月ほど滞在し、アメリカ・スペイン・チリの研究チームと連携をとることにより、AGNトーラスのみからの放射される赤外線を捉え、そのスペクトルデータに対してトーラスモデルを適用させ、トーラスのサイズ・高さなどの物理パラメータの定量的見積もりを、詳細に行った。25年度は、これらの研究をまとめることを目標としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の目的であった論文は少なくとも論文化することができた。また、将来計画のひとつである赤外線銀河内における埋もれた活動銀河核の探査も順調に研究が進み、25年度内に論文化に到達可能だと判断したため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度に論文化した研究はさらに詳細な研究をスタートして、現在解析中である。また、赤外線銀河内における埋もれた活動銀河核の探査については、論文出版を目標とする。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Infrared and Hard X-Ray Diagnostics of Active Galactic Nucleus Identification froa Swift/BAT and AKARI All-sky Surveys2012
Author(s)
松田, Gandhi, 堂谷, 中川, 磯部, 上田, 市川, 寺島, 大薮, 山村, Starwarz
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Journal Title
Astrophysical Journal
Volume: 753
Pages: 104-119
DOI
Peer Reviewed
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