2013 Fiscal Year Annual Research Report
凸最適化を用いた高精細画像復元法の構築と主要な画像復元問題への応用
Project/Area Number |
12J02522
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
小野 峻佑 東京工業大学, 大学院理工学研究科(工学系), 特別研究員(DC1)
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Keywords | 画像復元 |
Research Abstract |
本年度は (i)テクスチャのブロック低ランク近似を用いた画像分離 (ii)主-双対分離を用いた階層型凸最適化アルゴリズム (iii)一般化全変動量制約を扱うためのアルゴリズム (iv)輝度-色差分離型全変動量とその画像逆問題応用 (v)凸最適化を用いた一枚の画像からの映りこみ特徴量の抽出(共同研究) (vi)凸最適化を用いたフラッシュ/ノンフラッシュ画像合成(共同研究) (vii)適応的近接勾配法による構造的スパース性に基づく音響エコー除去(共同研究) に関して研究を行い、その結果を論文誌に2本(内1本は査読中)、国内会議に8本(内共著3本)、国際会議に4本(すべて再録決定、内共著2本)、論文を投稿した。これらの成果のうち, (i)-(iv)は、二年度目の研究実施計画にあった「デジタルカメラ写真の修正問題とJPEG画像の最適化復号問題に対する応用に関する研究」に深く関わるものであり、特に(iv)の提案に際しては、実際にISO感度を高めた上で撮影したデジタルカメラ写真を用いて、その有効性を確認している。また、共同研究(v)、(vi)では、一年度目に確立した基礎技術に用いていたアイデアを応用することで、画像処理におけるより発展的な課題に対する解決策を提案している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
初年度に基礎的な部分を構築した成果をまとめ、論文誌に投稿した(うちひとつはすでに掲載済み)。それと並行し、今年度開発した手法に関しても、権威ある国際会議(ICASSP、CVPR)に投稿し、再録が決定している。その他、発展的な応用に着手した点も含め、当初の計画以上に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
二年度目に国内・国際会議で提案した成果を論文誌投稿に向けてまとめる。また、最終年度であることから、これまでの成果を有機的に統合し、より発展的かつ実用的な手法の開発を行う予定である。
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Research Products
(19 results)