2014 Fiscal Year Annual Research Report
筋疾患治療を見据えた骨髄細胞による高効率な筋再生方法の開発及びその分子機構の解明
Project/Area Number |
12J03873
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤田 諒 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 骨髄間葉系間質細胞 / 筋ジストロフィー / 幹細胞 / TSG-6 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は主に骨格筋損傷によって動員されたLin-/ckit-/CD106+/CD44+がどのように骨格筋再生をサポートしているかを検討した。前年度までに、我々はこれらの細胞集団は損傷骨格筋で抗炎症作用を持つTSG-6を高発現していることを明らかにしていた。筋ジストロフィーモデルマウスにLin-/ckit-/CD106+/CD44+細胞を投与した結果、骨格筋内の炎症が抑制され、再生が維持または促進されている可能性が示された。さらに、この再生メカニズムに上記で説明したTSG-6が関与しているかを検討するために、TSG-6及びそのレセプターであるCD44の中和抗体を投与したところ、Lin-/ckit-/CD106+/CD44+ による再生促進メカニズムにTSG-6/CD44の経路が一部関与していることが明らかとなった。これらの成果は幹細胞の国際専門誌であるSTEM CELLSに受理された。未発表データとしてHMGB1は骨髄間葉系細胞からTSG-6分泌を促す可能性が示されており、HMGB1により動員された骨髄間葉系細胞の再生促進メカニズムの一つとしてもTSG-6は有効なターゲットと成り得るのではないかと考えている。現在、この研究で得られたデータを用いて骨髄間葉系細胞による再生促進メカニズム、及び骨髄内での未分化維持メカニズムの検討が行われている。特に、次世代シークエンサーによって得られた結果のうち、Lin-/ckit-/CD106+/CD44- に高発現する遺伝子の候補をいくつか同定し、その未知の分子の機能をノックダウンやノックアウトマウスを作るなどして検討しており、本研究の成果が次の研究の発展につながっている
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Transplanted bone marrow-derived circulating PDGFRα+ cells restore type VII collagen in recessive dystrophic epidermolysis bullosa mouse skin graft.2015
Author(s)
Iinuma S, Aikawa E, Tamai K, Fujita R, Kikuchi Y, Chino T, Kikuta J, McGrath JA, Uitto J, Ishii M, Iizuka H, Kaneda Y.
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Journal Title
Journal of Immunology
Volume: 194(4)
Pages: 1996-2003
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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