Ｊ．Ｇ．フィヒテの知識学と政治

2013 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 12J06878
• Research Institution: Kyoto University
• Principal Investigator: 髙場 耕大 京都大学, 法学研究科, 特別研究員(DC2)
• Keywords: フィヒテ / ドイツ観念論 / 知識学 / 自我 / 身体 / 国家

Research Abstract

昨年度において本研究が前期フィヒテにおける彼の認識論(知識学)と政治思想との関連を追究したのに引き続いて、本年度においては、彼の思想的生涯における後期のそれを討究した。
その結果として、フィヒテの知識学と政治思想とは、前書の根本概念である自我と、後者において中心的な考察対象とされている国家とが、身体という中間項を媒介として連結されているという解釈を獲得した。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

フィヒテ自身の著作および関連書籍が予想よりも膨大であるため。

Strategy for Future Research Activity

前期から後期へと貫くフィヒテの一貫したものの発見についめるとともに、同時代の関連思想家の影響関係にも目を配る